それはあなたが訊きたい質問?それとも相手が話したくなる質問?

久しぶりに会った人に矢継ぎ早に質問する人がいる。

「今、何してるの?」
「どこに住んでいるの?」
「○○さんとは、まだおつきあいあるの?」
と。

特に会いたくもなかった人物の場合、尋問されているようで苦痛だ。
こちらを値踏みするための材料を揃えて、実情を掴もうとしている。
そんなふざけたことに付き合うほど暇じゃない。

しかし、残念ながらそういった枠組みを作ってしか相手を認識できない、話さえ振れない人がいるのが、現実。

私は面倒なので、全部脈絡なく「はい」といって済ませたい。

一方で、
「以前は、○○に凝ったよね。いまでも続けてる?」とか、「一緒にやった△△、懐かしいね。」といった会っていた頃に引き戻される質問をされると、話しやすいし、トピックによっては自分の記憶が蘇り、思い出話で盛り上がれる。

こういう話を出来る人は稀だが、会えたことを嬉しく思うし、また会いたい。

人に会う一番の楽しみは、相手の話を聞くことでもなく、自分の話を聞かせるでもなく、一緒の空間で驚いたり喜んだりすること。
だからこそ、互いに相手の興味を想像しながら、一緒に入って楽しむことが、一番イイ。

相手が笑って応対してくれたからといって、楽しんでいるとは限らない。
心の中で、”早く終わんないかな~”とつぶやかれないように、双方ともに気をつけたい。