アラフォーになって知った事実

久しぶりに旧友と会った。
お互いに年を重ねたが、印象は変わらない(らしい)。

とてもしっかりした子で、かわいらしさと生真面目を備えた点は今も昔も変わらない友。
さて、その彼女が
「最近、家を出るときガスを切ったかどうか、なんども確認してしまう。挙げ句スマートフォンで写真を撮って、出先からでも確認しないといけないくらいになっている。ちょっと異常かしら?」と言った。

なるほど、ガスの点けっぱなしは火災が起きる原因になる。
一家の安全を守る身としては、【確実に】ガスを切らないと、安心できないのだ。

これは私の母に通じるところでもある。
ガスを切ったか、なんども確認していた。
一種の主婦病なのだろう。

しかし、本人が異常と感じているからには、何か手を打った方がよさそうだ。
あまり酷くなると、強迫神経症を呈する。

極端な考えに取り付かれる時、人は現実を見ていない。
自分の描いた最悪のストーリにおびえている。
そんなところへ、他人が「気にしすぎだよ」と言ったところで、慰めにもならない。
本人は火災が起きるなんてとんでもない、という気持ちでいっぱいなのだから。

火災なんて起きないよという確実なものを一つ一つ積み重ねることで、妄想から距離を置く。
不安より安全を引き寄せる。
ということで、まずはガスコンロの安全性を確かめることから。

昨今のガスコンロは、ほとんどがセンサー付き。
高温になりすぎると弱火になったり、自動的に火が消える。
またタイマー機能が付いていて、料理に合わせて設定した時間に消えるだけでなく、点火のMAX値を決められる。
どんなにぼーっとしていようが、MAXの時間までカウントアップすれば消える。

即ち、高い温度になりすぎないようコンロが自動制御し、火が付きっぱなしにならないようにタイマーコントロールが組み込まれている。
コンロの周りに燃えやすいものでも置かない限り、まずもって火災になることはないだろう。

コンロ周りをスッキリと片付けていれば、火を消すのを忘れてもちゃんと消火してくれる。
この事実をもって、巨大にふくれ上がった妄想が少しでもしぼんでくれることを願う。

ちなみにうちのコンロのMAX値は120分であった。
2時間火を点けっぱなしは危ないので、60分に設定しなおした。
それでも料理に合わせて設定する時間は99分までいけるので、大概の料理は調理中火が消えて困った~なんてことにはならない。
グリルは18分で消えるのだそうだ。

コンロの設定だけでは心配、火災が怖いよぉ~という人は、電車の点検よろしく出かける前にコンロの前で指さし確認すること。
習慣にしてしまえば、火を点けっぱなしということはなくなるだろう。