ノートの効能

自分の感情を理解するために、6年前からノートをつけている。
主に内省と配偶者への文句が書きつづられている。たまに、会ってむかついた人の
ことも書く。

むかついた相手に苦情は言わないけど、ストレスを溜めたくないので、ノートに書き出す。

これは、カウンセラーに勧められて、やり始めた。
正直、こんな長い期間続くとは思っていなかった。ブログを書き続けられるのも
ノートを書く習慣があればこそだと思う。

そのノートを読み返していたら、自分が如何に相手を意のままに操ろうとしているか
が、よく分かる。

「あれしてくれない」「わかってくれない」「あんな態度非常識だ」「やさしくない」

一見したら、単純な感想かもしれないが、よくよく考えると、自分の考えを押しつけ
ている。
相手が気に入らないから、自分の気分が悪くなる。どうしてくれるんだ?
という思考のスパイラルにスポッとはまっている。

でもね・・・、苦情を言ったら相手が「はい、分かりました」と心を入れ替えるなんて
ことは起きない。大概反発して終わり。

相手にどうこうしてもらうより、自分がその相手に近寄らないようにしたらいいのでは
ないかという単純な結論が見えてなかった。
争えない土俵で相撲を取ろうといきがっても意味はない。とっとと土俵を降りて、別の
土俵で試合をした方が有益だ。

執着やコントロールは出口の見えないトンネルのように、不安と不満だけが入り交じる。
こんなところ、早く抜けて出口のありそうなトンネルを目指したい。

ノートは、こういうことにも気付かせてくれるのです。スバラシイ。