無料のサービスは有効性を期待できない

以前書いた更新事務手数料の問題。
どうしても、支払額に納得がいかなくて、インターネットで相談に乗ってくれそうな
ところを探して、メールしたが、こちらが求める解答は得られなかった。

でも、視点を変えてみれば、当然である。

相談をうける側はボランティアで、アドバイスをするのではない。
相談を受けることで自社のサービスに申し込んでもらい報酬を得ることが目的である。
だから、「相談内容は分かりました。このように対処するといいですよ。そのために
このサービスがあります。」と言うに決まっている。

営利目的なく相談に乗って欲しければ、市の無料法律相談を利用するのがよい。
無料と言っているが、実際市民の税金から弁護士料が支払われているので、
弁護士にとっては、ちゃんとした仕事なのだ。
限られた時間ではあるが、きちんと対処してくれることだろう。

法テラスも無料で数回相談に乗ってくれるが、これはあくまでも、後に依頼を受ける
ためなので、多少の知識や勝訴の見込みについて、得るべき物はあるだろうが、
本当に欲しい物(決定的な勝ち要因)は手に入らないだろう。

何事も、giveとtakeは均衡している。
弁護士は、多くの人の相談に無料で乗ったからといって、なにも得はしない。
ということは、弁護士のtakeは存在しないことになる。
従って、相談者にgiveする内容も自ずと粗雑になる。
無料で、鮮やかなウルトラCを伝授してくれる弁護士はまずもっていないだろう。

私はこの問題について3人の弁護士にアドバイスを求めたが、明瞭な回答は
得られない or こちらに不利な回答を言われる だった。

結局、泣き寝入りをするか、自ら戦うかを選ばざるを得なかったわけだが、
人生はそういうものかもしれない。
誰かがスーパーマンみたいにやってきて、私を助けてくれるというストーリは幻想。
自分の道は自分で決める。
タダを選ぶなら、自分の労力を絞り出すべし。