困ったちゃんの生態を研究

世の中で、性格に難あり、と思う人の具体例をみると、精神の成長に著しい
遅れが見られます。

たとえば
モテないヤツより、モテないヤツの友人の方がツラい(日刊SPA)
に取り上げられているAさんの話。

Aさんの性格を分析すると

〈自分以外の人がいることに気がついていない〉という特徴があります。
自己愛性パーソナリティの顕著な例です。

オレ様の為に世界は回っている。
オレ様を立てないヤツはクズ。オレ様が気持ちよくなるように、皆の者もてなし
たまえ。


と本気で思っている。

このパーソナリティの場合、生後半年経過して、お母さんからイイお乳が
もらえなかったことで、自分が満たされる経験を十分せず、不満をひきずって
いるのです。
(※イイお乳:赤ちゃんが欲しいときにお乳をくれて、いらなくなったら
下げてくれる)

だから、不満を満たそうとして、周りから見ると、目がテンになるような行為を
繰り返す。
実のところ、Aさんはまだイイお乳を求めるお年頃。
もちろん、それを周囲が理解できるはずもなく、煙たがられて、孤独街道まっしぐら。

さて、いわゆる【困ったちゃん】は、そのような問題を抱えているにもかかわらず
本人も、他者も気がつくことなく、時間だけが過ぎていきます。
さらに困ったことに、大人は困ったちゃんを相手にしませんから、余計パーソナリティ
を修正する機会に恵まれず、延々困った状況が続きます。

そんな困ったちゃんを自ら抜け出したいと思うなら、自分の育てなおしが有効です。
自分の心に素直に生きる方法を身につける。
人の精神とは、ひとっ飛びに成長するのではなく、段階を経て成長します。
ですから、イイお乳をちゃんともらう体験に相当する体験(代用の方法
があります)を経て、次はお乳に感謝するステップへ進みましょう。

そのためには、プロのカウンセラーの力を借りてみてください。
自己啓発本を読んでも、方法論や自己改革しか書いていません。
問題なのは、自分が意識しなくても困ったちゃんになってしまうことです。
執着(困ったちゃんになってしまうこと)を手放すには、満足が一番有効です。

いい人生、実りある人生、笑いある人生を歩みたければ、困ったちゃんの
執着を手放し、もっと自由になりましょう。