習得するものとお任せするものを区別する

世の中のサービスと呼ばれるもの全体は、切望している本人が「受け身でありながら、希望を実現するため」にお金を払うものだといまさらながら知った。

たとえば結婚サービス業。

結婚式場は、結婚を希望する男女に対し披露する場所を提供する。
それらは本人がやろうと思えば自分でできる範囲のものもあるが、仕事で忙しい・能力がないといった理由から専門業者にお任せする。
これはほぼ万人が、そういうもんだよねと受け止めている気がする。
ところが別のサービスで「えっ?これは自分でやんないの~?」というものがある。

たとえば結婚相談所。
登録する男女は総じて「出会いがありません」を理由にする。
が、果たしてそうなのだろうか?
たとえ男子校・女子高であっても他校との交流はあるだろうし、海外に長期滞在していても日本人はいる。
そういうつながりを通して出会っていれば、「出会いがありません」という結果にはならないような気がするのだが。。。

確かに多数の人間が登録するデーターベースがあれば、自分の希望にマッチする人物を見つけるのに効率が上がる。でも実際のところ自分の希望と相手の希望がマッチすることはまれで、特に感情という不確かなものを指標とするがゆえに成功率は低いと言わざるを得ない。

それに何十万も投資することは自分にとって有益なのだろうか?
受け身な姿勢のまま受け身的に伴侶を求めても、今とそう変わらぬ未来が待っていると思うけどなぁ。

人生は習得する部分とお任せする部分から成り立っている。
自身でできないことはお任せしてOKと思う。
でも人間としてのキモをお任せするのはいかがなものだろう?
任せたところで、他人のいいように使われるだけである。(←相談所にお金を払って結果得られずなんてことはザラ)

我々は、自身の人生の舵をしっかり切って、やるべきこととやらざるべきことの切り分けをする聡明さを身に付けなくてはならないと思う。