今はみんなが後ろ向き?

最近独身を貫く人の割合が徐々に増えている。
理由は
・自信がない
・相手がいない
・自由を失いたくない
などなど。

これらのマイナスを乗り越えて手にしたいほどのものが「結婚」とは思わないから、行動に出ないというのは理解できる。

ただ興味深いのは、こんなに自分のマイナス面と向き合いたくないといいながらも、やはり寂しいとかいい相手がいれば結婚したいというところ。
ちょっと一貫性に欠けることない?!

人は誰しも他者に求められたい・認められたい。
よって、一人で生きていくことはできても、一人の自分をいつまでも充実させることは難しい。
どこかで、「あなたは生きている価値がある」とリターンを受けなければ。

結婚をしないという選択を覚悟の上なら、たぶん周りはそうなんだと納得をしてくれるだろう。それを中途半端に、自分がフラれたくない、稼ぐ能力がないと言われたくない、コミュニケーションの下手さを露呈したくない、エスコートできない自分をバカにされたくない、お金を人のために使いたくないといった後ろ向きな理由で結婚を先延ばしにするから、周囲から「アイツ優柔不断だな~」と思われ、「結婚しろっ」とツッコまれるのである。

人生は後ろ向きに逃げて逃げて逃げて・・・も、心は満たされない。
お金や社会的地位より、自分の選んだ人生を堂々と生きる方が、ずっと充実した毎日になる。

自分を生きる方法を知らない人が増えたから、未婚率が増えたとも考えられる。
その背景には、自立心を育む養育の欠落が見え隠れする。
過干渉過ぎる親、ネグレクトな親。そんな親の元に育った子は、なかなか自分で何かを選ぶことが出来ない。
ヒドイ場合、レストランでメニューさえ選べない。