減点方式

ちょっと活動の幅を広げたら、周囲が冷たくなったというのは、日本でありがちです。
進んだのだから喜ばしいことです。周りは祝ってあげないのでしょうか?

そこが減点方式の国民性だと思います。

加点方式なら、今までから一歩先に行くことは評価の対象です。

周りから承認の言葉をもらえます。
減点方式の場合、活動の幅を広げた==失敗のリスクが増えた と捉えられるために、評価を下げられます。
周りから揶揄の言葉を受け取ります。

海外には「出る杭は打たれる」という概念はないのではないでしょうか。
むしろ「出て」ナンボという考えが大半を占めている。

あの子が私より躍進するなんて・・・といった嫉妬の心は各国共通なので、多少卑屈になる人はいるでしょうが、外国は加点方式故に相手を認めるという側面も持つため、日本ほど足を引っ張るようなことはないと思います。

減点方式は「完璧」がスタンダードです。
加点方式は「不出来」がスタンダードです。
どっちの方が、認められやすい環境を作るでしょうか。

それは不出来をアリと認めている後者です。

人間はみんなデコボコで不完全な個性の塊。
その実像を無視して、つるっつるの完璧な像がまずありきで話をすれば、現実からずれていきます。
現在日本が抱える閉塞感は、この減点方式の考え方が元かもしれません。