結婚相談所に登録は必要なこととは限らない

出会いがないから、結婚相談所に登録するという人がいます。
誰でもよいから結婚したいというのであれば、妥当な判断でしょう。
しかし、自分の理想の人、素敵な人と結婚したいというのであれば、ちょっと違うかなと思うのです。

というのも、結婚相談所に来る人の半分かそれ以上は、日常生活の中にお相手を見いだせないから登録されるのです。

でも、日常生活に異性が皆無な人ってどのくらいいるでしょう?

会社に同性しかいない、電車で同性しか乗車していない、コンビニで同性の店員しかいない、すれ違う人は全て同性…んなわけありません。
どこかで、異性とすれ違う。ほんの数秒でも関わりを持つんです。

で、その数秒で相手を引き寄せられるか、安心感を与えられるかが勝負なんです。

最近私は日本語を勉強していて、相手を意識した物言いの大切さに気付かされます。
ぽろっと出た言葉が、自分の思考の範囲を表します。
気遣いの出来る人、他者を尊重できる人は、ちゃーんとそれが言葉の端々に溢れます。
お相手はそれを耳にして「素敵だな」と思えば、積極的に交流を持ちたがるでしょう。

自分の発する言葉が、自分よがりであったり、自分に都合の良い言葉であればあるほど、お相手は遠のきます。
他者を惹きつける力、即ち他者を理解する力が十分にない人が、365日休みなく顔をつきあわせる結婚生活って出来るんでしょうか?

寂しいから、介護が必要だから、みんなが結婚しているから、子供が欲しいから、様々な理由で人は結婚をしたがります。
結婚とは他者をどれだけ意識して生きられるかの勝負であるのに、結婚を汎用性・便利さの獲得と捉えていては、うまくいくはずもないでしょう。

まずもって、出会いがないというその思考を捨てなければなりません。
瞬間のふれあいをものにできない自分がいるというのが、おおよその現実です。
とすれば、次にやるべきことは”どうやったら他者と心地よい交流が出来る自己を形成できるか?を考える”です。

結婚相談所に登録することではないと、私個人は思います。