カウンセラー不適合者

ずっと前に就職支援事業主催のワークショップ的な行事に参加した。

そのとき、キャリアカウンセラー兼精神カウンセラーの若作り風オバサンが講師としてやってきた。

参加者は、今後働きたい意志のある~34才までの人。
テーマは、「聞く」と「聴く」。

相手の言葉を漫然と耳に入れるのが、「聞く」。
相手の言葉を積極的に理解しようとするのが、「聴く」。

そのときある人が質問をした。
「私は人の話を聴こうと努力しているんです。そーすると話し手が図に乗って、自分の言いたいことばかりを言うし、押しつけてくる。それが不快なんです。どーしたらいいでしょう?」

カウンセラーは
「それは仕方ないですね。一生懸命聴く以外ありません」
と答えた。

質問した人は意気消沈して、「そうですか…」と腰を下ろした。

私はカウンセラーというのは、困った人を手助けする役割だと思っている。
気の弱い日本人的な人は、兎角困った側に陥りやすく、また救いの手が差し伸べられにくい。
勇気を出して解決策を求めた手をさっと払いのけたそのカウンセラー、カウンセリングする資格があるのだろうか?

後日別のカウンセラーから、そのオバサンカウンセラーがクライアントをズタズタにした話を聞いた。

ある世界では有名なカウンセラー不適合者らしい。
なんでそんな人、講師として採用したんだろう。
大丈夫か、就職支援事業機関。