小保方さんの問題点

STAP(刺激惹起性多能性獲得)細胞に対する論文について、主執筆者である小保方晴子ユニットリーダーに細胞の存否の嫌疑がかけられ、毎日そのニュースでもちきりだ。
小保方さん個人に関すること、論文に使われた画像・文章の確かさについて、あっちこっちで好きなように書かれているように感じる。

しかし、肝心なことは、STAP細胞が本当に存在するかどうかだ。
植物にしかないと考えられていた刺激による再生が動物でも可能であれば、再生医療の道は今にも増して明るくなる。
本来であれば、論文に他者の文や画像を無断で使用するのは言語道断だが、本当にそのような細胞が出来たとすれば、それはそれですばらしい業績である。

理研は細胞の存否確認について数ヶ月の時間を要すといっている。
私個人としては、刺激による多能性獲得があって欲しいと願うばかりである。
iPS細胞に比べて、細胞の暴走(ガン化)のリスクが少ないのだから。

それにしても、細胞生物学者なら誰でも憧れる就職先、理研においてこのような事態が生じるのは、少々驚きだ。
私が細胞生物学をやっていたときに、一度訪問したことがあるが、日本の最先端で研究する場所!って感じで、論文不正が行われる感じなどみじんもなかった。
むしろ、論文チェックは厳しいんじゃないかと思い込んでいた。
どんな優秀な研究所でも、目を光らさないと間違いは起こるんだね。

とにかく理研の研究者さん、STAP細胞の真偽の確認をお願いします。