見えないものを見える化するのは「力」

いつもぼーっと景色を眺めているだけなのに、あるときふと思い浮かんだことを口にすると、意外に相手が大喜びすることがある。

例えば何度も訪れている場所の床がチリ一つ落ちてないことに気がついて「床めちゃくちゃきれいですね~」というと、店主が喜々としていかに清潔を心掛けているか語ってくるとか。


人にははっきりとは見えない拘りがあって、本人でさえもそのことが意識上に登っていないので、ふとした瞬間に他者から指摘されると、あぁそうだったと思い出すのと同時に、拘りは他人からも見える客観性を帯びているのだと確認できて、ついつい気持ちが浮き上がってしまうのだろう。

この偶然思い浮かぶを機械的に思い浮かぶに変えることができれば、かなり強力な武器になる。
おそらく私の意識しないところで、なんらかのロジックが脳裏を駆け巡っており、チンと答えが出たとき、口からぽろっとそのことが出てくるのだ。

そのロジックのなんたるかを追求することは、この暇な正月のいい時間つぶしのように思う。