自分の成功を信じられるようになってから

つい先日、今まで自分が成功すると信じたことがないという事実に気がついてから
もし成功すると信じられたなら、どんなことが違って見えるんだろうと考えることが
増えた。

番組でダイエットでも事業でも成功した人を見ると、以前の私なら「ほぉー、

すごいなあ。でも所詮私にはできないし。」と傍観者の気持ちでいた。
ところが自分の成功を信じられた場合、「なるほどー、こんなやりかたもあったんだ。
どんな小さな事でも忍耐強く続けていけば、実るのね!」という当事者意識を持つ
ことができる気がしてきた。(←まだ「できる!」とまで強気になれない[E:sweat01])

それでも自分にとって大きな一歩だと思う。
アダルトチルドレンは「所詮自分なんて・・・。」という意識に支配されがち。
「みんなにはできても、私にはできない」とか「私はそんなことをできる立場にない」
と自己否定してしまって、本来の力が出せずじまい。

以前から自己啓発本を読む度、精神的に疲っかれるなあ~と思っていたのは
自己否定フィルターで「自分はできない」思いこみの上に、××をやったら上手くいく
という方法論を並べ立てていたから。
できないと思っていたら、優れた方法を使いこなす優秀な人を前に、より挫折感が
強くなり、どっと疲れるのです。

友人や力不足のカウンセラーに前向きに生きたいと相談すると「自信を持つことが
大切です」と言われるけど、正直「自信」って何ですか?の世界の我々アダルトチル
ドレンには、言葉は理解できても、意味が飲み込めない。

小さいときから自信を喪失する体験(親に怒られてばかり、否定されてばかり)を
積み重ねた人間が「自信を持てばいい」という言葉だけで、自己肯定ができる
とは到底思えん。

たぶん私と同じ悩みを抱えた人は大勢いる。
私はそこから半歩ほど先へ進んだ。
なぜ進んだのか?と問われたら、「自分で考えて、自分の矛盾に気がついたから」
と答えるだろう。

-幼少の記憶をたどって-
「ブランコから飛べる」と思う自分と、「ブランコから飛び降りたい」と思う自分がいる
のに、ブランコから飛び降りたらケガをするから止めましょう の考えが自分を
支配していることに気がついた。
自分がやりたいと思ったことをやる自信があるのに超自我(ケガをするから止めよう)
が私を操っているってヘンでないかい?と自分に問うたのがキッカケ。
超自我って誰やねん!って、自分に問いかけたら単なる思いこみだった。
超自我は実体のない亡霊さん。
亡霊さんに踊らされること30年!

こうやって自信を見えなくしていた亡霊フィルターさんの存在に気がついた。
亡霊フィルターの実体は、親による教育?の弊害。
「普通」に生きて欲しい。「優秀な子」になって欲しい。「幸せ」になって欲しい。
[E:upwardright]という親の願いが「ケガをしてはいけない」「勉強しなくてはいけない」
という私の思いこみを生んだ。

私は親から受けたこれらの弊害を頭では理解していた。でも心が納得いっていな
かった。何度もカウンセリングや精神療法を受け、先生方は都度この亡霊フィルター
の除去に努めてくださったと思うが、結局治療中に「おっ!」という瞬間は来なかった。
思いこみの正体に気がついたのは、家に帰って自分で考えた時だった。

人間は自分で考え、出した答えは信じられる。
人からの受け売りは、表面的に理解できても、根底で理解できない。
だから自分で考えて、自分で「およ?」と思うことが、新しい自分を発見できる
唯一の方法。

こうやって体得した「思いこみのないフラットな自分」を「成功できる自分像」にリンク
させていければ、今まで見てきた世界と違う明るい世界が見えてくる気がする。
けっして、派手な変化ではない。静々と心の底から変化する。
自分を信じられるって、きっと楽しいんだろうな。
今日より明日、明後日 ってもっと自分を好きになれたら、生きていることがぐっと
楽しくなるに違いない。