会社に入ると、組織の一員として結果を出すことを求められる。
半年に一回の査定も、上司が行う。
つまり他者による評価がついて回る。
よい上司に恵まれると結果が出るようにアドバイスをくれ、また結果を出せたこと
を評価してくれる。しかし運悪くマネジメントを知らない上司の下で働くことになると
無理難題をヤレの一言で済まし、できなかったら部下の評価を下げる。
(←まあこんなヤツ上司としての役割を果たしていないのだが)
後者の無能上司に当たった場合、<周囲に評価される自分でナンボ>と考えている
部下は精神的につぶれてしまう。
マネジメント能力がない無能上司のせいで、部下が一人ダメになるのはもったいない。
そこで部下が行う施策は、己の頭にこびりついている「他者評価」のフィルターを
取り去ることだ。
会社では確かに周囲(他者)の評価によって査定される。
けど周りの目に怯えながら、理不尽な命令に従いながら、良い仕事はできるのか?
まず、自分はできる人間だと強く信じて自分を取り戻すことから始めよう。
そこに根拠はいらない。
思いこむだけでOK。
できる人間なのだから、無能な上司を操ることも可能/仕事の優先順位をつける
ことも可能 と可能を前提に思考してみる。
そうやってできる!と信じることで、見える世界が全然違ってくる。
これはポジティブシンキングと異なる。
無理にできないことをできると変換するのではなく、自分はできる人間であることを
前提にできることを具体的に絞っているだけ。
できないことはできないでよいのだ。
できなくても、できない理由を相手に説明し、納得させられれば、その仕事はしなくて
よい。
夏目漱石がロンドンで見つけた「自己本位」という考え方は、会社という組織の中に
あっても、活きてくると思う。
ワガママとは別の、自己肯定は全ての人間がやっていい行為だと私は信じる。
いい仕事は、自信の上に成り立つ。