強迫神経症について考察

手を何度も洗ってしまう とか 触った物が汚いと感じて、なにかならなにまで
除菌しないと気が済まない といった症状や
出かけるとき鍵をかけたのか、ガス栓を閉めたのかが気になって、外出できない
症状を持つ人を強迫神経症という。

 もちろん誰でも多少は汚いと感じたり、大丈夫だったかなと確認してしまうことは

あると思うが、それの度が過ぎて生活に支障を来すようならそれは病気。

強迫神経症の人は一見すると、問題の無いような風貌をしているため、周りに
気づかれにくい。
本人は日常生活がストレスや葛藤の連続なのに、周りに理解されない。
それもまた、苦しみを助長する。

実際私の周りに過去数人、そのような人がいた。

で、彼らの中で何が起こっているのかなって考えたときに、最近ブログに頻繁に
出てきている自己肯定力の不足があげられる。
私は大丈夫とか、そんな問題のあることは起こらない、だって私運が強いもん!
と思っていれば、多少のことがあっても、気にならない。
ところが、私はダメだ、とか欠点だらけだから、確認を忘れてとんでもないことが
起こってしまうという考えにとりつかれているから、神経症的な行動になる。

要するに自分がない状態を継続しつつ、出来たことが入っていかないので
悪いことばかりに目が奪われて、防御の姿勢を24時間貫こうとしている。
人間、誰でも攻撃されると思えば、張り詰めるし、攻撃を避けることが出来るなら
防御がややオーバーであったとしても、やってしまいますよね。
つまり、本人の心理を理解すれば、表出する行動は至って常識的。

ただね、やっぱり心理は問題を抱えているわけよ。
で、どうするかってこと。

私が思うに、「ほら、洗わなくても大丈夫でしょ」とか「ちゃんとガス栓閉めてるじゃない」
と本人に諭すことは、それほど効果がないと思う。
なにせ本人は一つ一つに反応しているというより、頭に押し寄せてくる不安をぬぐう
ために行動しているに過ぎないのだから。

だとしたら、不安が押し寄せてくるのはなぜかに焦点を当てて、話を聞いてみる
と、効果的な糸口が見つかる気がする。