注意の仕方

人に注意することで、トラブルになることって、最近多いですね。
理にかなった注意なら、本来なら受け入れたい所です。
しかし、素直に受け入れられない。
そんな経験ありませんか?

ダメとか、悪い という言葉は、自分が否定されたように聞こえます。
ですから、その単語を聞くだけで、人は身構えてしまう。
防御本能がきちんと働いている証拠です[E:note]

ですが、時として防御本能が、要らぬ悪さをし、成長の機会を逃すだけでなく
相手を傷つけてしまうこともある。

ですから、本能さえも、使いようなんですね。


ところで、無意識に働いてしまう防御本能。
注意する側にたったときは、注意を聞き入れてもらう妨げになりますから、できる
だけ本能を活性化したくないですね。

そのとき、使えるのが、肯定フレーズ。

仮に電車で大きな音を立てている人がいるとします。
通常の注意の仕方は
「うるさいので、静かにしてください」ですね。
これは、相手には「オマエは間違えている。邪魔だ。静かにしろ」と聞こえます。
すると、防御本能が働いて、表情がムスッとします。
もちろん、良識ある大人なら、スイマセンと表面上は謝るでしょう。
しかし心の中は、「あー注意された」と凹むか、「うるさいヤツだなぁ」と排斥するか
のどちらかでしょう。

一方肯定フレーズだと
「音を小さくしていただけると、助かります」です。
この場合、相手は「ボリュームを下げれば良いんだな」という理解をし、なんの怒り
もなく、素直に行動に移せます。

結局、言っていることは同じです。
でも、相手を否定する言葉を並べるほどに、相手は防御本能が強固に発揮され
最初の目的はふっとび、感情のもつれが生まれます。

間違えない人などいません。
ですから、間違いを指摘することは、日常のことです。
注意を聞き入れて欲しければ、欲しいほど、肯定フレーズを使いましょう。
無用な争いを減らせます。