住宅販売の広告を見ながら考えたこと

~家賃は消えるお金~という謳い文句を見ていると、その昔広告文句を鵜呑みに
していた自分を思い出す。

頭が良いか悪いかの境目は、視点の持ち方だと思う。

持ち家の良い点は、払った分財産になる、自分でアレンジ自由、ローンが終われば

少額の支払いで済む(税金)、床面積が広くなる。
特に賃貸のように、いつまでたっても自分の所有物にならないのと較べると、格段に
魅力的な気がする。

業者の文句をまんま信じてしまう自分が悩ましい。

でも知識や他者の意見を取り入れると、持ち家の悪い点も見えてくる。
経済が不安定な中での借金生活、10年に一度の外装手入れ、消費材の定期交換
代金、居住地を簡単に変えることができない、土地を管理する義務が発生する。
所有できるが故に、縛りも出てくる。

良い点と悪い点の両方を見てから決めたのなら、「そんなハズじゃなかった」とは
ならない。
でも片側の視点なら、”想定外”が発生し、うろたえる。
場合によっては怒りも湧くだろう。

だから、そうならないために、我々は考えるのである。

今回は住宅購入について考えたが、これは全てのことに当てはまると思う。
晴れがいい、雨が悪いと思っている思想
引きこもりは悪い、社交的はいいと思っている思想
金持ちはいい、貧乏は悪いと思っている思想

当たり前と思っていることが、実は別の視点から見るとそうでもなかったりする。
物事には両面があるという真実を以て、すべてを多視点から見ようとすれば、世界
は別色を帯びて見える。