人間よりもペットとの暮らしが安らげるわけ

人は一人一人持っている価値観が違う。
それを心から理解している人はごく一部に留まる。

ほとんどの人が好き勝手に物を言う背景からも、自分の価値観は相手に分かる、
同意されると思っていることが見て取れる。

人は無理に他者の価値観を押しつけられると、怒りや疲労感に見舞われる。
大概価値観を押しつける愚行をする輩は無知で、物事の片側からしか見ていない。
良い面だけ、悪い面だけを見て、それが全てと思いこむ行為は、聞いている他者から
すると、けして賢者の行いには見えず、心の中で「勝手に思ってろよ」とつぶやく。

そういう愚行を目の当たりにする度、「人間面倒くせー」「ウザい」という気持ちに
とりつかれる。

では、対ペットはどうか。

きちんと躾ければ、非常に従順である。
一心に飼い主を信じ、無言で慎ましやかだ。
愛くるしい姿とけなげで素直な様子を見れば、誰だって癒される。

人間の押しつけがましさと正反対。

だから人はペットを飼う。
人間界でもみくちゃにされた自分を唯一癒す場所として、ペットとの空間を求める。

ペットの頭数が増えた背景に、人間の堕落と思考停止がある。
何事にも絶対がないという真理を人はどれだけ知っているのだろうか?
傍若無人に無知を振りかざす行為に鉄槌が落とされるような社会であれば
いずれ愚行はなくなる。
そのために、考えることのできる人は勇気を持って前に出ねばならぬ。
愚行を許せば許すほど、彼らは図に乗る。