何もしなくてもモテるのは20代まで

20代のときは、何もしなくても誘われたのに、30歳を超えたらサッパリ。なんで?
とほとんどの女性は思うだろう。

自分の中で何かが変わったわけじゃない。むしろ人間として成長し、知識や経験

も増えたのだから、なお一層モテてもよかろうに。
なのに現実は自分の感覚とズレてる。

ものには旬や時期というのがあります。
朝どれきゅうりはパリパリして、美味しそう。
真っ赤な色つやのトマトは、酸味と甘みが絶妙そう。
我々は視覚を通して、中身を想像し、手を伸ばします。

視覚で中身を想像する→これは生きている物すべてに対して無意識に行っています。

ですから10代後半から20代の女性は男性にとってまさに”旬”であり、手を伸ばしたく
なるのです。
手を伸ばすだけなら、”性格”は必要ありません。

ところが旬を過ぎると、視覚という点で男性は一気に興味が失せます。
そこで物を言うのが、”中身”。

素直な心、慎ましやかな態度、想いを寄せてくれる一途さ、年相応の経験と知識。
見た目だけではなく、中身で魅了できる人だけが、30歳過ぎてもモテるのです。

女子という言葉がもてはやされる背景に、何歳になっても20代のころのように
モテていたいという女性の潜在願望があるように感じます。
女子という響きは、オバサンと違ってこれから伸びゆく可能性を示唆しています。
女子という殻に隠れていれば、まだまだイケる気がします。

そこで女性誌が女子力を伸ばすと銘打って、コスメ・エステ・洋服・ネイルといった
外見を磨く方法を提示しています。
ところがどんなに頑張っても20代の肌と同じみずみずしさを保つことは不可能です。
お金はかかるが効果が薄い。
それでも意中の男性を引きつけるまではと必死で頑張る。
そこへ”旬”の女性が現れて、あっさり彼を奪っていく。目も当てられません。

ですから、取り戻せないお肌のみずみずしさよりも、”中身”を磨いた方が懸命なの
です。
20代は恐い物知らずで角がある。
試練を乗り越えた30代だからこそ、物事は白黒つけられない面があり、見方を
変えることで可能性が広がるといった柔軟性があるのです。
自分は20代の頃の自分よりどこが柔らかく、多角的になったでしょう?

モテないと嘆いている人は、そこから考えた方が良いかもしれませんね。