批判する人の心の内

病院での待ち時間、星野富弘さんの詩画集を読んでいた。
そこで、星野さんのことを批判する人がいるということを知った。
(詩は、だれになんといわれようとも、母が出来た絵をみて「へぇ」といってくれれば
それでいい という内容)

街宣車でわめくわけでも、政治で税金を搾り取るわけでもない。

ただ不自由な身体をめいいっぱい使って、筆を取り絵を描く星野さんに向かって
批判する人がいるなんて、想像も出来ない。
でも、そういう詩があるということは、いるんだろう。

だれの、なにも、邪魔しない、ひっそりとした生き方でも批判する人がいるという
事実は、この世の中のどこへいっても、どんな生き方をしても批判から逃れられない
という真実を物語っている。

-なぜ批判する人がなくならないのか-そう考えたとき、批判するのはその人の心が
すさんでいるから と思った。
オレより身体が不自由で、オレより年を取っていて、オレより・・・と相手を見下しても
星野さんは、花の絵を描く有名な人だ。勝てない。だからせめてこき下ろそうと
もがく様が、批判なのである。

世の中の全ての人が幸せにならない限り、無用な批判はなくならない。

批判でもしないと生きていけない人がいることを知って、いつも他人の批判を恐れて
いる自分がちょっとバカらしくなりました。