騙されるものかと思っている人ほど騙されやすい

欲しているのに信じていない で書いたように、他者に対して「信じても無駄」と思って
いる人間は、警戒心が強く、それを自負しているため、自分だけは騙されないと
信じている。

ところで、騙す方はプロなので、そういった心理を持つ人の脆弱性をよく心得ている。

だからプロは、ターゲットに対して欲しいものを与える方法で近づいてくる。
ターゲットは長年欲しいと願っていたものが手に入った途端警戒心を解き、「もっと
くれませんか」と手のひらを返したように、プロににじり寄ってくる。
そしたらシメたもの。騙す土台の半分は完成である。

サギにあったお年寄りが、「寂しいから、孫のように接してくれることが嬉しかった。
騙されたと思っていない。」というのは、こういったケースの典型だろう。

私も他者を疑ってかかるタイプなので、絶対に騙されないぞ!と思っていた。
けれども、ノドから手が出るほど欲しいものがあった過去を振り返ると、けして
騙されなかったとはいいきれない。
たまたま、サギのプロに出会わなかっただけだ。

人間は弱い。欲しいものがあるとき程、弱い。
それをよく自覚して、弱みにつけ込まれていないか熟慮してから、相手と接触
しましょうね。

一生サギに合わないのが一番。
平和に暮らしましょう。