恋を遠ざける減点方式

完璧な普通の男性(略称:フツメン)を求めて婚活に奔走する女性達。

結婚相談所で釣書を見て、「年収ヨシ、勤め先安定、同居なし、顔まあまあ」とOKラインの男性を見つける。いざお見合いして、「消極的、話が続かない、つまらない」と感じ、「ナシ」と結論づける。

友人に「いい人紹介して!」と依頼し出向くも、終わってみると「うーん、フィーリングが合わなくて・・・」「ちょっと見た目が(ごにょごにょ)」と2回目の約束はしない。


そんなこんなを繰り返して、独身女性同士で集まると「いい出会いがないのー」と愚痴。

ホントウに出会いナイデスカ?
その出会いとは、自分にぴったりのフツメン狙いでは?

そしてあまりに本人の意識の中で出会いがないと、「結婚って妥協の産物?」とか考え始める。

でもね、

あれもこれもと全部を欲しがる感覚そのものが、あまたいる男性の実情に合ってないんですよ。
女性の求める人物像と、世の中の大半の男性の実像が合致してれば、結婚にこんな苦労しないもん。

女性側の肥大しすぎた人物像が、結婚を遠のけていると思うのです。

では、なぜ肥大しすぎたんでしょう?

それは①遺伝子のなせる技②刷り込み③自分の育ってきた思想背景によるのだと思います。
元々哺乳動物はハーレムになりやすい。
優秀なオスがメスと子孫を残す。それは未来の予想できない世界を生き抜くための生物の知恵です。
見た目で相手を魅了する能力や獲物を獲得する能力が高ければ、自分の子孫は繁栄しやすい。だから自然といいオスを探してしまうのです。
そして少女漫画やドラマでは、ヒロインは性格的に魅力があって容姿の抜群な男性と恋をすることになっている。
その恋こそが、我が結婚に結びつく恋と刷り込まれたら、それを実現したいと思うもの。
最後に、自分の育ってきた背景。
親に出来た事より出来なかった事をクローズアップされる育てられ方をすると、自ずと他人をそういう目で見るようになる。
「あれができる」ではなく「あんなこともできない」という目で見れば、ほぼ全員が欠点を有しているのですから、お相手は見つからない。

①はどうしようもないこと、②と③は自分で気付いて修正していくことです。
とくに③については、お相手だけでなく自分自身にもその考えを適用している。
だから恋から遠のいている女性は、青天井の高望みか極端な自己否定感や卑屈さを秘めている。

どちらも精神的に健全とは言い難い。
ですから、恋とか結婚とか言う前に、女子会で嘆く代わりに、自分を見つめることが先です。
自分を許せなければ、他人も許せない。
永遠に欠点のつつきあいになります。
そのうち体力が落ちてきますよ。

手遅れになる前に、結婚に結びついてもつかなくても、自分を大切にしましょう。
自分の欠点を受け入れる考えを身につけましょう。
その方が、合コンやお見合いしているより、ずっと実になりやすいと思います。