「結婚」はパイロット試験合格くらいハードル高い

結婚生活がうまくいっている夫婦って全体の何割なんでしょう?
ばっちり上手くいっているといえる家庭は1割あるかないか(憶測)。
でも「結婚」単体で切り出すと、人口の7割くらいしているんですね。
だから皆さん「周りができてることは自分もできるはずだ」と錯覚する。

結婚式の常套文句は「優しくて温かい家庭を作りたい」です。

しかしこの、「優しくて温かい」は私個人、パイロット試験に合格するくらいハードル高いんじゃねーの?と思うのです。

結婚する人の多くが経済的充足、寂しさからの解放、家事の分担(軽減)、イザと言うときのリスクヘッジを求めます。
これはどちらかというと結婚の有益性を享受することを目的としていて、「優しくて温かい」とは別物。
もし、「優しくて温かい」を求めるならば、双方が怒らない訓練とか愛おしむ気持ちを育む方法とか、怒りが発生したときも適切に対処する方法を勉強するのが実益に沿っていると思うのです。

パイロットになるために、受験者は試験勉強をします。
一方で「結婚する」ために、人々は何をするでしょう?
- 稼げるようになります。料理の勉強をします。積極的に出会いの場に出ていきます。見た目をきれいにします。-
つまり「私と結婚すると、有益ですよっ!」ってアピールするんです。
肝心のハートを鍛えずにね。

だから条件が素晴らしいのに、結婚する願いが叶わない。
まかり間違って結婚できたとしても、幸せいっぱいにはなれない。

生活を共にするのですから、ある程度現実を見据えた結婚の有益性を考慮することは欠かせません。
がしかし、人というのは流れゆく月日の中でいつ何が変わるかは分からない。
でも唯一手放さずにいられるものは、己のハートではないでしょうか。
だから結婚に必要なのは心を鍛えることです。
人の立場や気持ちを慮り、共に生きる喜びを身体いっぱい感じながら感謝の気持ちを持って生きる。

これが「結婚」という試験を乗り越えるために必要な準備です。

さて、このような準備を我々はしようとしたでしょうか?できているでしょうか?
私は「結婚」してみて、とっても難しいと感じる。
私ごときがラクラクにできる代物ではない。
もっともっと心を鍛えなければなぁとひしひし感じてます。