他者に対する気配りをなくすと関係は消滅する

たとえ親子であっても、親友であっても、恋人であっても他者であることに変わりはない。
そして、他者であることをおろそかにして、言わなくても分かるだろう、配慮しなくても平気だろうとたかをくくった途端に関係は消滅の方向へ流れ出す。

どんな人との間にも配慮は必要とされるのだ。

おんぶにだっこされることを当たり前だとおもっている人は、お膳立てする人の苦労を考えない。

何度かおぶってもらって、その後も同じようにされると思っていると、はしごをはずされたりする。
それははずした側が悪いのではなく、はしごをかけてくれていることに気づかず、横柄な気持ちでいた当人が悪いのだ。

誰だって、もてなすことともてなされることのバランスは取ろうとする。
ずっともてなすことを押しつけられ、見返りゼロだと、はしごをはずしたくなるのは当然の成り行き。
いつまでももてなされると思い上がっている方が誤っている。
どの人にも自尊心は存在するのだ。

相手は表面上愛想笑いを浮かべているかもしれないが、内面では確実にストレスレベルメーターが振り切れている。
そんな関係当然続くわけない。

美人でも、金があっても、人気があっても、有名人でも、他者に対する気配りを免除されることはない。
人生とは、他者を意識しながら、自己を生きる試練なのだから。