母の呪い、いつまでも。

私の母には2面性があった。
あるときは、自分の目標だった人物に育てようとし、またあるときは、自分を超えることを許さないと制限をかける。

母のその日の気分で振り回される私は、心が安定しなかった。

おそらく母自身が自分の人生がよく分からないまま年を取ってしまって、若い私を自分の身代わりとして可能性を見いだそうとしていたのだろう。


母に振り回されっぱなしだった私は、当然ながら確たる自我を確立できず、育ててもらった恩に恩義を感じて、母のためにと頑張りに頑張り抜いた結果、身体を壊した。
そして空っぽだった自分に気がついた。

今でも気が弱いのは、「恩」というものが、それはそれは大きく自分にのしかかってきているから。
他者というものは、全て自分に施しをしてくれる存在だと・・・そして自分は何にも出来ないちっぽけな存在だと思うことで、他者==神、自分==ゴミみたいな構図ができあがっているからだと思う。

そこの構図を崩さない限り、他者と対等に話を出来ない。
じっくり自分と話をしなければ。