打てば響く太鼓と打っても響かない太鼓

目の前に、打てば響く太鼓と、打っても響かない太鼓があるとき、貴方はどちらの太鼓なら叩き続けられるだろうか?


話の通じない人は、打っても響かない太鼓だ。
太鼓なんだから、打てば当然音が出るでしょ?が通じない。
打っても打っても、シーン。

終いに打ち疲れて、バチを降ろす。

それもお試し期間は、録音機が後ろに控えていたので、太鼓は鳴らないが音は響くという厄介もの。
ちょっと見ただけでは、録音機の音か、太鼓の音か見分けが付かない。
買ったが最後、鳴りもしない太鼓が部屋に鎮座する。

これは買った人が悪いのか?
私はそうは思わない。

だって、音の出ない太鼓があるなんて、一般知識では考えられないもの。
録音機が控えていたなんて、見抜けないもの。

周りは、「だって鳴らない太鼓を選んだのは貴方でしょ?」と責めるが、問題は、鳴らない太鼓があることが周知徹底されていないことと、鳴らない太鼓の見分け方が広く知れわたってないことだ。
知りもしないことを、想定して身を守るなんて、できっこない。

誰でも鳴らない太鼓は叩き続ける意欲が湧かない。
虚しさで、いっぱいになる。
だからカサンドラ情動剥奪障害は、なるべくしてなった結果だと思う。