尽くす女をやめられない理由

尽くす女がろくな扱いを受けないことは、世間も十分承知しているだろう。
浮気され、暴力をふるわれ、挙げ句捨てられる。

なのに、尽くす女が後を絶たない。

そこには尽くすことから抜けだせない何か深い理由でもあるのだろうか?

尽くすほどに相手の不満が溜まる

ちょっとした喩え話です。
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あなたが使っている商品A。ドラッグストアにいつも置いてある。

あるとき家の在庫が切れてしまったのでドラッグストアに行くと、ない。在庫切れである。
「なんだぁ~ないのか」と残念に思うも「なんで補充しとかないんだよ」と小さな怒りが湧いた。

これがもし商品Aが大人気で、ドラッグストアには滅多に並ばないとしよう。

家の在庫が切れたので、ドラッグストアに行くと当然のようになかった。
「しょうがないか」という諦めとともに「まぁ、人気商品だからね」と納得した。
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もしあなたが前者の商品Aのように、いつも「尽くし」ていたら、なんらかの理由で尽くせないときに、小さな怒りを買う。
それが後者の商品Aように、滅多に「尽くさ」ないでいたら、相手はそれに納得する。

実は多くの女性が思い込んでいる「尽くせば彼は喜ぶに違いない」は、間違いだ。
尽くせば尽くすほど、彼の不満は溜まる。

それよりも、いつもは尽くさずに、「この瞬間」だけという特別な時を設けてプレミア感をだした方が、彼は喜ぶ。

だから頑張って尽くすなんて速攻で辞めた方がいい。
相手からプレミア感を得るチャンスを奪っているだけなのだから。

確率が低いほど人は入れ込む

実はうちの犬も躾けるときに、毎回ご褒美をやるより、たまにやる方が効くと習った。

「来い」と呼んで命令に従ったときに、[褒める] のが3に対して[褒め+おやつ] が1くらいでいいと。
たまにおやつをやる方が「今度はくれるかも!」という期待値が上がるのだとか。

なるほど、自分に当てはめて想像すると分かる。
ボール型のおもちゃのガチャガチャを回したとき、毎回ピタリと欲しいものが出るより、何回も回してしか出ない方が、ワクワク感があがるしハマる。見事欲しい物が手に入ったときの喜びも倍増だ。

確率100%というのは概してつまらなく、確率の低い方が楽しい。

ならばそれを男女の関係に展開して、男が「こう!」といっても女が首を縦に振らず、なんどか断った後に「今度だけはいいよ」と返した方が、男は俄然やる気を出すのではないか。楽しいのではないか。
たま~に、たま~に、小出しにOKする方が、尽くす女の何倍も男を魅了できる。

だから尽くす女は、尽くしてる時点で負けだ。
自分を「いつでも手に入るお手軽な存在」にしてしまってる時点で、大切にされない自分を確定してしまってる。

自尊心の低さが全ての原因

それなのに、わざわざ自分をお手軽な位置に置くのは、”自分は尽くすことくらいでしか、相手を惹き付けられないから”という低い自尊心があるから。
「大したことのない自分が人に求められるには、労働しかない」と思って、せっせこ相手のために働いてる。

でもね、どの人にも、その人だけが持つ魅力がある。人に何にも差し出さなくても魅力はある。
だからね、その低い自尊心のせいで、自分の魅力を覆い隠さないこと。
ちゃんと自尊心を高めて、自分の魅力を出していきましょう。

あなたに相応しい相手に出会えるのは、自尊心を立て直してから。



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