婚活で出会った人、告白してきた人に「この人、いい人なんだけど…、男性としては見られない」と思ったことはないだろうか?
アプローチされたからって、心動く相手と動かない相手がいる。
その違いについて考えてみよう。
いい人といい男の主語
いい人といい男では、話し方が違う。
たとえば貴女と一緒に店に入ったとき、
いい人は「これ、(貴女が)好きだっていってなかった?」と話をする。
いい男は「これ、(僕が君に合うと思って)いい感じじゃん?」と言う。
同じシチュエーションであっても、いい人は【貴女】を、いい男は【自分】を主語にする。
この主語を誰にするか? という違いは、頼りがいに直結する。
貴女を主語にする人は、責任を貴女に負わせようとしている。だから、頼りなく感じる。
自分を主語にする人は、責任を負った上で自分の出来る事をやろうという意識がかいま見える。ゆえに、頼もしく感じる。
ちょっとした話し方の違いで、男らしさに差がでる。
自分という存在の確かさが主語を決める
では、無意識に行っている「主語」の選択は、何によって決定づけられるのか?
それは自分をどれくらい確かな存在と捉えているか、だと思う。
自分という存在があいまい、即ち「自分がない」とき、確からしいものに頼りたくなって、輪郭のはっきりした「相手」にすがりたくなる。
だから、「相手がどうだ」という言葉がしっくりくる。
自分という存在が確か、即ち「自分がある」ときは、確かな自分を頼って、頭に浮かんだ考えを言う。
だから、「自分がどうだ」という言葉になる。
「自分があり・なし」を決める鍵
「自分がある」人は、自らを「受け入れられる存在だ」と捉えている。
自分はすでにOKな存在だから、いい具合に肩の力が抜けている。素直に周りを見渡すことが出来、「何が出来るか」に意識が向いてる。アンテナの感度はすばらしく、相手に必要なモノ・好きなモノに気がつける。
「自分のない」人は、自分を「受け入れられない存在だ」と捉えている。
未だ自分はNGな存在だから、まずは自分の存在固めから。
相手に何をすれば気に入られるか、好きになってもらえるか、と自分ばかりを見つめている。好かれなきゃの気持ちが強くて、手当たり次第喜ばれそうなものを渡そうとする。
ところが、周りを見てないので、外れることが多い。
「自分のない」人をはじきたくなる理由
そんな外してばかりの人には、「私のこと全然分かってないじゃん!」という不信が募る。
その上、空回り感が半端なく、合わせてくれようとすればするほど相手が格好悪く見えて、気持ちが冷めていく。
【私】を好きなんじゃなく、受け入れられた【自分】を愛でたいが私を道具として使ってる、ということが分かると気持ちは一気に拒絶へと向かう。
いい人をいい男に変える方法
なのに一切合切を無視して、目の前のいい人をいい男と思い込むことは、二人にとってよい未来を作ることになるだろうか?
私はそうは思わない。この瞬間目をつむっても、近い将来かならず仲違いの原因になる。
きちんと相手と「貴方は自分を受け入れられる存在だと認識できていない」という話をしよう。
目をつぶるのではなく、目を開けて、もっとお互いに向き合ってみよう。
諦めることはない。
いい男になれる可能性は十分に残されている。
だっていい男といい人の違いはたった一つ、「自分を受け入れられる存在だ」と思えるかどうかなのだから。