イヤな事を乗り越えるコツ

私は、いやなことがあるとスゴい勢いで体が拒否する。たとえば歯医者。
あのキーンって音が怖くて、手足がつめたーくなる。
3ヶ月前に歯医者に行った時なんて、あまりに冷たくなりすぎて、看護婦さん
二人にさすってもらって、ホッカイロを貼ってもらって、手まで握ってもらった。

 苦手な相手に対峙するとき、気を失ったこともあった。

それでも生きている以上、苦手なことに向かい合わねばならぬ・・・なーんて
固いこと考えてるからダメなんだよね。

で、ふと妊婦さんのことを思い出した。出産って超痛い。赤ちゃんを体から出す
のだからね。でも、出産した人はその経験すらよかったと言う。なんでだろう?

妊婦さんは、出産したら「赤ちゃんに逢える」。その楽しみの方が痛みの恐怖
よりも何倍も大きかったり、実際逢えたことで感動して、いやなこと忘れちゃったり
する。だから、「よかった」というのだ。

昨日見ていたTVに、小児ガンにかかった希龍くんという子の諦めない人生を
特集していた。余命宣告1年を切ってから、あこがれの人であるプロバスケット
の川面選手に出会い、川面選手の試合のあと、コートでフリースローにチャレンジ
すると男同士で約束したのだ。

希龍くんは自由がきかない右手ではなく、使える左手を必死で鍛え、見事3回の
チャレンジでゴールを揺らすことができた。
リハビリ中、その目標に向かって進む我が子を見て、両親はなによりも、目に
輝きが戻ったことがうれしかったと言っていた。

希龍くんは、客観的に見れば人より命が短い、そして完治の可能性はない。
でも、どんなに短くても人はいきいき生きられるんだと改めて思った。
希龍くんは、絶望より希望を見たんだ。

我々はそこまで壮大でなくても、ほんのささいな日常でも、いやなことに目を向ける
のではなく、そのさきのいいことに目を向ければ、いつも輝いて、正面を向かって
生きていられると思う。

気は持ちようというけど、実はこういう事かもしれない。
医者は苦手だけど、健康を手に入れることのすばらしさを見つめて、医者嫌いを
克服します。