親を見たことがない

私には両親がいます。
けど、私の心に親がいたことはない。
守ってくれる親、しかってくれる親、そんなものみたことない。

自分の思い通りにしようとする人、自分の立場を守るために子供を利用する人

しかいなかった。

少し前に知人から聞いた話。
配偶者の両親にあったら、そこに「親」という立場の人たちがいて、はじめて「親」を
目の当たりにした・・・と。

そう! 両親が揃っているから「親」がいるわけじゃない。親としての心構えをもち
責任を持ち、子を愛し、子を守ると決めて実行して「親」がいる状態になるんです。

私の家は妹も実家のことを家族ごっこと呼んでいる。
親はどちらも責任を持とうとしない。親としての気構えがない。
子供もまともに叱れない。
いつも自分の保身ばかり、いつも自分への意識100%。

いやになってしまう。
コレが私のDNAを構成した元かと思うと、吐き気がする。

ちゃんとした親のいる子は、愛なんて深く考えない。
考えなくても、すんなり手に入る。
人はないからこそ、それはどんな物だろうと想像する。

私に親がいなかったことで、プラスに働くことは、親がいないという苦しみを理解する
こと、愛がなんだかを考えること、人と人の関係性について考察することをし続ける
ことが自然と身についたことだろうか。

絵に描いたような家族が当たり前のように用意されていることなんて、ほとんどない。
他者を認識できない日本人は、ちゃんとした親の役割ができない。
だから、我々親に恵まれない人間は、与えられない欠落を想像し、自分の反面
教師にする。
そうやって、力強く生きていく。