生きることは身を守ることだった図式

私は幼いときから親の面倒を見てきた。
親の愚痴を全部受け止め、親の非難を聞き、ねぎらいの言葉をかけてきた。
だから、生活とは自分を押し殺し、親を立てることだった。

親は私の年齢など一切無視して、不倫の話から姑や舅との諍い、夫への不満
子供への愚痴をただただ言い続けた。そして「私被害者なの。可哀想でしょ」と
子供である私に同意を求める。

言葉の攻撃を受ける度、どうやったらこれ以上攻撃を受けなくて済むか考えていた。

だからいい子を演じた。

親が望まないと考えられることは、どんなにしたくても我慢した。
また目立つことを極端に嫌った。
目立たなければ、なにも言われない(攻撃されない)のだから。

小学校の時の通信簿には「おとなしくて、いい子です。もっと手を上げて
発表しましょう」と書いてあった。
でも親が子をなにかにつけて攻撃するのだから、手なんか上げて間違えた日には
今度は教師に攻撃されるのではないかと恐れる子供が、発表できるわけがない。

毎日攻撃を喰らい、攻撃から逃れようとする生活を続けると、過剰防衛になる。
すぐにいい訳を並べ立て、私は悪くありません と言い続ける。

おとなしくて、問題を起こさず、言い訳する子 ってあんまり子供らしくないなあ。

当然ながらいつも頭の中は攻撃を避ける方法で占められているので、学業が
おろそかになる。とはいっても、成績が落ちればまた攻撃を喰らうので、必死で
勉強はした。
けど、心のどこかで勉強に熱心になれない自分と、「どうせダメなんだ」という
自分がいて、トップにはなれなかった。
親は、「××くんところは学年トップだったらしいよ」とこれみよがしに、いう。
また攻撃を喰らう。
死にたい。

アダルトチルドレンはこうやって作られるのだと思います。
365日我慢。
心の中に余裕なんてありません。
親の相手をしながら、学生の本分である勉強をし、他者から攻撃を喰らわないように
ひっそりと暮らす。
やりたいことなど考える暇もありません。

小学校の時に「将来何になりたいですか?」というお題で文集を作ったけど、本音は
今すぐ死にたいです。
やりたいことなんて考える余裕どうやって生むんですか?
先生はそんなお気楽な話題を振るくらいなら、私が毎日親から受けている愚痴を
かわりに聞いてくれませんか。

人間は順序を踏まないと、物事を真剣に考えられないのです。
身の安全を保証されないのに、未来なりたい職業なんて考えられないんです。

私の親は全てに責任がとれません。
自分が結婚を決めて交わりを持ち、子供を作ったのに、まるで政略結婚させられた、
子供は勝手にできたと言わんがばかりに、被害者面するんです。

お願いだから、私の前に出てこないでください。
ぽっくりと入滅してください。
子を愛さない親はいないなんてウソだ。
子から搾取する親だって、たくさんいる。
やつらはそんな卑怯な、下劣な、人間だ。