アダルトチルドレンに関する考察1

アダルトチルドレンから脱却しつつある私が、生活のどんなシーンでアダルトチルドレン
の性質に強く影響を受けていたのか考察する。

・私が考えるアダルトチルドレンの特徴

1:人が質問してきたら、素直に答えてしまう。
2:やたらと口数が多い
3:不安が多く、新しいことに挑戦するのが苦手
4:不満が多く、身内にだけ不満をぶつける

・特徴を生む原因
1:質問に対し、答える答えないの判断を自分が持っているという感覚がない。
  全ての質問に答えなくてはいけないという強迫的観念がある。
  余程の質問でもない限り、答えたくなくても答えてしまう。

2:常に他者から責められるのではないかと身構えている。
  よって訊かれてもいないのにいい訳を並べ立てたり、自分は良い人・害のない人
  ということをアピールする。
  論理的思考が苦手で、質問をされると質問の内容を把握するより、攻撃をされて
  いないかの判断が先に来る。よって、いい訳が多いため返答は極めて長い内容と
  なり、且つ結論が曖昧な傾向がある。

3:人に責められることが苦手なため、人と接することに極度の緊張感を持つ。
  接したことのない人間は、対策を取りにくく、新規の人間と接する機会のある
  事象を避ける傾向にある。
  さらに自己イメージが低いので、新規領域に対処する自己像が描けず、既知の
  領域で安全に暮らそうとする。

4:「ふつう」や「常識」という言葉に弱く、一度自己内で作り上げたこれらの概念で
  カバーされる範囲を逸脱した事象を理解できない。
  理解できないことが心理的不安をもたらす。不安を払拭するために、周囲に
  同意を求める傾向が強く、愚痴という形で表出する。

私自身が、自分をモニタリングしていて、どうしてこう気持ち悪く感じる場面が
多いのか考えた結果である。
例えば、小さな事だけど、工事業者の人が来たときに、話しかけたくもないのに
なんか話題を振らなくてはいけないと思って、無理に相手に話しかけたり、
自分がお客として電話を受けたのに、「失礼します」と率先していってしまったり。

見る人から見れば小さなことかもしれないけれど、自分の心のどこかにへつらい
の気持ちがあって、気持ちが心の中でどす黒く渦を巻くのを何年も甘受してきた。
そのくせ、どっか自分は素直ではないと思い、自己を否定的に見てきた。

数日前に書いた「自分は偽善者だ!」という記事が、まさにそのどす黒さを否定
している心そのものだ。

自分を裏切ってはいけないという言葉がある。
裏切るというとたいそうなイメージになるが、実際の所、日常の些細な出方で
自分を裏切れるのだ。
裏切っている本人も好きでやっている訳じゃない。
外の世界が怖くて、自分を裏切らざるを得ないのだ。

ただし、適切なサポートと脱却したいという強い信念が有れば、アダルトチルドレン
から必ず抜けることができる。