月は太陽と交われない

昨日の記事「しょぼい君と頼れる君」を書いたのをキッカケに、私の中で頼れる度No1
のF君を思い出した。

F君は運動が好きでガッシリした体格のスキーの上手な男性だ。

両親は、ともに教師で、兄が一人いる。

そのF君がアルバイトしていた宿に研究室の一行でお世話になったとき、
宿の手配から、スキーチケットの手配、お酒の手配など、本当に手際よくやって
くれた。
それだけでなく、けが人や足を痛めた人が出た際は、一番先に駆けつけて
すばやい対応をしていた。
本当に、こんなスーパーマンみたいな人がいるんだと、心底驚いたものだ。
そんなF君は、私にとって太陽のような存在で、まぶしかった。

愚痴や不満に押しつぶされそうで、常に研究が上手くいくかを気にしていた私とは
対照的だ。
私は月のように太陽から光をもらって、かろうじてその存在を周りに認識される
存在だった。

F君に強い憧れを抱きながらも、近寄れない自分がもどかしく、悔しかった。

太陽と月は、交互に空にあがり、けして交わることがない。
F君と私も、同じように交わる日は来ないのだろうか?
私は一生、夜に照らされる月の世界に居続けるのだろうか?
愛を与えられる太陽に近づきたいと願っても、それは実行不可能な夢物語なのだろうか?
今はまだわからない。

けど、太陽を感じられるくらい近くに行きたいなぁ。