娘の離婚を助長するのは親

夫に大きな問題がないのに、妻の精神不安が原因で一方的に離婚を要求される
場合、その離婚が成立するかどうかは妻の親にかかっている。

妻の言い分を聞くと、一部は男性の鈍感さゆえ、妻の寂しい気持ちを思いやれ

なかった事が原因と理解できるが、それ以外は妻の被害的意識によるものだったり
する。
住環境が変わったから、職がなくなったから、親から離れたからというのは、精神
不安の原因にはなるが、それを夫婦で乗り越えていくのが結婚という名の自立だと
思う。

そもそも環境が変わることは、結婚前に分かっていたことだし、環境を変えたく
ないなら、結婚しないもしくは同居しないという選択肢もあったはず。
それを選択しなかったにもかかわらず、自分に不都合な状態になれば、周りが
悪いというのは、自分の決断に対する責任感がない。

結婚とは親から自立することだ。
ところが昨今、離婚もめずらしくなくなり、なにかあるとすぐに実家に帰る妻がいる。
妻の親も「嫌なことがあれば、すぐに帰ってこい」と娘を擁護する。
その言葉が妻に甘えを生み、いつまでも親離れ、子離れできないべったり親子が
できあがる。

夫にしてみたら、「大人同士が結婚したのだから、ちょっと嫌なことがあったくらいで
親を盾にして、自分の主張を通すなよ」といいたくもなる。
その裏で、盾になった親は「娘の役に立った!」と得意満面である。

我が子の自立とは、トラブルになったときにまず親を頼るのではなく、自分たちで
解決し、必要に応じて周囲に手助けを頼むことを指す。
過保護な親に限って、子の自立を阻み、子を自分たちの存在する意味に使ったり
する。
元をたどれば、そういう親だからこそ、子が自分で考え、対峙できない弱小な人格
になったのだ。

-この親にして、この子あり-
親が子の人格を作る。
自立した親なら、自立した子を、依存した親なら、依存した子を・・・それぞれ、そっくり
そのまま継承される。
親が自立しない限り、子も自立できない。

助けを求められることも立派な自立と思いますが、いつでも人に助けられようと
する姿勢は、依存です。
依存と自立は、しっかり区別して、場合によっては親が娘を家に帰れと追い返す
ことも、必要ではないでしょうか?

KOMAが離婚しなかった一番の理由は、頼る親がいなかったからです。
その場に踏みとどまるからこそ、夫との対話をするチャンスが残る。
簡単に親の所へ逃げ帰っては、解決するものも解決しなくなります。