日本人の建物意識

六本木にある森ビル行ったことありますか?
すんごい高くて、一番上には美術館があります。
初めて見たとき、「高そう!建築費いくらだ?」など下世話なことを考えたものです。
その森ビル、今や大きな負債を抱えているご様子。
初めて訪れたときの私の懸念どおり、やっぱり借金返せないのね。

お台場、汐留シオサイト、六本木ヒルズ、赤坂サカス、東京丸ビル、有楽町界隈

この十何年かの間に開発された地域です。
最初の2-3年は、人が沢山訪れ、にぎわいます。
そのうち新しい地区が開発され、お客は奪われる。テナントは移動する。
そうやって、ややうすら寂しいビルがどんどん出来ています。

海外では、一度建てた建築物を長く愛し、後世に引き継ぎます。
日本のような建設ラッシュのイメージはありません。
日本は古い物を潰し、最新のものに建て替えるのが当然のような風潮です。
私はそれでいいんだろうか?と思います。
もう余剰だって分かっているのに、儲けるためだけに地区を開発して、他の商業地
の売り上げを奪い合う。
単なるエゴ試合にしか見えない。

ビルを壊せば、廃材がでる。
廃材が地球を汚す。
我々日本人は、自然に生かしてもらっているというより、自然を使いこなしてやる
という意識が強いように思う。
だから、狭い土地にビルをじゃんじゃん立てる。自然の都合など無視して。

日本人ほど和を大切にする民族はいないといいます。
ですが、日本人ほど「自分さえ良ければ」という民族もまた、いないのではないか
と思います。
日本人が礼儀正しいのは、”神経症的”な性質がDNAに刻み込まれているから。
自己中で神経質が日本人。

やはり民族によって、建物の在り方もかわるんだなーなんて思っちゃいました。