人間は自然の一部なのだから、自然にとけ込むとホッとする

人類が誕生してから、世の中はすさまじい勢いで変わった。
橋がかけられ、田畑が耕され、ビルが建ち並び、電車が走った。
東京の中心には、わずかしか自然が残っていない。
それも意図的に残された自然だから、やや人工的。

ずっと前に八丈島でナイトツアーに参加したことを思い出した。

夜空を見上げると、教科書で見た星座がびっちり並んでいる。
川には蛍が舞い、森の奥には光るキノコが発光していた。

もちろんこれらの自然は人間が好む自然であって、熱帯雨林には
毒蜘蛛やヒル、ワニなんかが生息する。必ずしも「ステキ」の一言では
すまされない部分もあるのを承知の上で、尚自然はいいなと思う。

我々生物は、地球という土地で共存するのが本来の姿である。
一党独裁政治のように、人間だけがのさばるのは正しい姿ではない。
人間がよりよい生活を求めて開発した土地は、確かに人間にとって心地よい
存在だった。だけどホッとできない。

今、まだどうしたら共生して自然と歩めるのかよく分からないけど、人間が
都会にいると苦しくなるという事実は、我々に何かを訴えている気がする。