実家の汚さ

何年か前、知人と「実家に帰ると、汚れている所に目がいくよね~」なんて話をして
いた。
でも、よくよく内容を聞いてみると、汚れのレベルが大違い。

知人は帰ると洗面台にある歯磨き用コップが水垢で汚れていて気になると言っていた。

私は帰ると引き出しにゴキブリの糞がたくさんあって、食器や箸を使いたくないと
言っていた。

知人の話を聞いて、なんだかとても惨めに思った。

実家は物にあふれかえっており、掃除など出来る状況ではない。
掃除しないからゴキブリが出てきて、あちこちに形跡を残す。
母一人で片付けるのはさぞかし大変だろうと、東京から片付けに戻ったことも
あったが、家の中で誰一人手伝ってくれる人はいなかった。
その姿に、家族という絆など幻想だと思った。

ひたすら物を溜め込み、捨てようとするとかんしゃくを起こすモンスター祖母、いつの
まにか、それに感化され、物を捨てなくなった母、出しっぱなしの父&兄弟。
この世のだらしなさを全て集約したような実家の風景は、いつも私の心に暗い影を
落としていた。

スッキリ片付いた友達の家を見てため息ばかり。


人は目で多くの情報を得、心に影響を受ける。
だから汚い部屋はそれだけ自分の心を汚す。
そんな状況に何年も置かれ、もはやなんの抵抗さえも抱かないような腐った状態で
私たち子供は育てらた。
ずっと心が汚染されていたのだ。

そんな汚染を独り立ちした今、断ち切らないと一生鬱々した生活を続けてしまいます。
なんとか部屋を片付けたいな。

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