母からの呪縛

病院で待っていたときのこと、流れていたテレビ番組で興味深い内容の討論やってましたよ。

テーマは「母親からの呪縛」について。

2000件のお便りが寄せられたそうです。
反響ありますね。

その中で、
母が自分を支配しようとしていた。
自分の代わりに母が人生の選択をしていた。
自分の親だから言うことをきかないと、と思う反面苦しかった。
親を責めることが、最大の親不孝と思って、心の中ですら、親を責められなかった。
子育てする中で、自分の子供の時の扱いを思い出し悲しくなった。
等々、
共通の思いがあり、画面を通して多くの人が頷いたことだろうと推察される。

今までは、親に逆らうなんて、とか、親を批判することなど倫理的に許されないという暗黙知があって、自分の気持ちをおおっぴらにすることができなかった。
でも、苦しい気持ちは、無視しても無視しても、そこに「ある」。
むしろ、無視しようと意識するからこそ余計に存在感が増す。

母親の執着心は、これほどまでに子供の心を痛めつけるのだと再確認しました。
こういうテーマが公共性を持って語られることは、とてもいい傾向だと思います。
タブーだったことを、タブーじゃなくするには、それを表に出すことです。
そして、問題として取り上げ、みんなで考えるから、問題の対処方法が編み出されます。
それによって、多くの人が救われる可能性が出てくるのです。

この問題は多くの家庭に潜んでいます。
そして、親子の問題だけに留まらず、その後の人間関係構築にも多大なる影響を及ぼします。
それこそ、子供の一生に関わります。
受験勉強も大切ですが、人と関わりをつくるスキルを磨くことは、もっともっと大切です。
何回か繰り返し、このテーマを取り上げて欲しいです。