アダルトチルドレンの掲示板より

KOMAさま、はじめまして。昨日から一気に読ませていただきました。

私は中学生時代に、自分は絶対に結婚できないだろうと確信し、アラフォー過ぎてようやくACであることに気付きました。

今、セラピーや自助グループに通うなどして、薄皮一枚を積み重ねるようなゆっくりさで、健全な精神に向かって歩みはじめています。
自助のニュースレターに寄稿文を寄せる役に立候補し、自分の生い立ちやこれまでの状況などをまとめていますが、書きたいことがうまくまとめられず(毎日毎日、推敲しているうちに全部が入れ替わって、まるで文章が新陳代謝しているようです)、KOMAさんの文章力にも感心しながら読んでいました。
アスペルガーについては、一般社会にも病気と言えないまでも、限りなくこの症状を抱えた人は紛れているだろうと想像しました。というのも、過去の同僚にもしかして、という人がいて、私も他人に寛容になれる素養がなく随分苦しい思いをしたのです。
KOMAさんの旦那さまの状況でそれが家族となると、苦しさは同僚レベルの比ではないなと思いました。
感想をここに書いても良かったのでしょうか。見当違いでしたらすみません。ありがとうございました。

(そらさん)
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こんにちは、そらさん。
そらさんの文章、とても分かりやすいですよ。
自分に向き合っている様子も、殻を破ろうと新しいことに挑戦している様子も、しっかりと伝わってきます。
推敲は文を書く人間にとっては、欠かすことの出来ない大切な作業です。
新陳代謝するように文が替わっていくということは、それだけ考えが磨かれている証拠です。
磨き上げれば尚、本質に近づくことが出来ます。
そして本質に近ければ近いほど、人の心に響きます。
せっかくのチャンスですから、そらさんの心をそのまま映し出す言葉で綴ってみて下さい。

結婚について、そらさんは比較的低年齢で自分の生き方を自覚したんですね。
なんというか、世間は”人間ってこういう風にいきるんだよ~”みたいな風潮があって、でもACってどうもその流れに乗れないんですよね。
私はまだ学びが浅かった頃、「そんな自分はどうかしてるんだ(ガーン)」とか「普通になれないなんて私落ちこぼれ(ガクッ)」と自分を否定していました。

しかし書籍を読み、自ら考える内に「そうでもないかな」と思えたり、ブログを通して「普通ではない自分」をさらけ出してみると、意外に「私も同じよ!」と声を掛けて下さる方もいて、マイノリティーなりに同じ事を思っている人がいるんだナーなんて感慨に浸ることができました。

配偶者のSさんは変わり者ですが、少しはその変わり方に説明が付けられるようになってきました。
全員の顔が違うように、”標準”とよばれる性格の人間もいないのだと思っています。
マジョリティーから大きく外れた人も自分の中にそれなりの行動をする理由を持っています。
その理由が分かれば、周りも接しやすいし、問題を解決できる可能性が広がります。
現代は”こういうものだ”という画一性を抜けて、多様性の時代に突入してきているのかもしれません。

だから”私の人生”という唯一のストーリーに誇りを持ってくださいね。
そらさんの誇りが誰かの心の琴線に触れるかもしれないですから。

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<そらさんからのお返事>

KOMAさん、心のこもった長いお返事、ありがとうございます。とても嬉しいです。
私もACのご多分にもれず、氏素性や学歴などのスペック的なことや、人間性などあらゆることで他人と比較して、卑下し、自己否定し、自分をイジメ抜きました。ストレス耐性に弱く育ってしまったのに、仕事や人間関係で被るストレスのほかに、自ら余計なストレスを付加して、エネルギーが枯渇してしまい、ゾンビのように生きるしかありませんでした。
でも、KOMAさんの仰るとおり、同じ気持ちを共有するのってとても癒されます。
自分だけじゃないと思えれば、少しは元気になれるし、自分の気持ちに向き合って整理することができる。サポートが必要なことなど理由を添えて協力を仰ぐことができれば、周りも謎が溶けてスッキリしますし、自分も楽。鎧をちょっとずつ脱いでいければ嬉しいです。
最初の投稿でアスペルガーを『病気』と書いてしまいましたが、本意ではありませんので訂正します。配慮にかけた表現をすみません。
確かに、基準を決めてここからはこう、というのは、普通と普通じゃないに分けることに繋がり、多様性を無視した窮屈な考えでした。
離婚しようかどうしようかという時に、誕生日を祝ってあげるなんて優しいのですね。
旦那さまそのものと問題を切り分けて考えられるなんて、冷静だし、さすがですね。もちろん、きー!!となって、物を投げつけたり(しないと思いますが)そういうのもありですが。(^_^)
ながながとお邪魔しました。
これからも愛読させていただきます。