30代女性です。
以前付き合っていた方が、言ったことは忠実に実行するのにそれ以外のこと(人の気持ちを察すること)が全くできない方で、その感覚が理解できなかったので、検索をしていたところこちらのブログにたどりつきました。
上記のような件でたどりついたのですが、KOMAさんの記事に自分と似たような感覚が書かれていて、引き込まれてしまいました。
この方と付き合った頃、私は初めて自分がACだということに気づきました。
自分が「これを言ったら絶対反発される!」と思っていたことを何の反発もなく自然に受け入れてくれたことが当時とても新鮮で、世の中こんな人がいるんだなあ、すごい人だ!、と思いました。
そして思い返すと、母親と対立するような意見を言ったときに、その考えを素直に受け入れて貰ったことがないということに気づきました。それを機にいろんな本を読みました。
ACを理解する以前は、「自分が好き」という感覚がまったくわかりませんでした。自分のいいところなんてどこにもないと思っていました。自分はだめな存在だから死にたいと思っていた時期もあります。今は好きとはいえなくても嫌いではない、といった感じで自分を卑下することがなくなったので、自分なんている価値がない…と思うことがなくなりました。
子どもの頃、親の言うとおりにできないと親からよく、お前はだめだね~、なんで○○できないの?!、気が利かない、などと言われ、できないことを親がそつなくこなすのを見ている…ということを頻繁に体験してきました。できない、気が利かない自分が全部悪い、と思っていました。
兄弟がいるのですが、他の兄弟も自分に自信がないと言っていたのを思い出します。
ACのあれこれを拝見していると、昔のこういった経験から、自分が作られたのだなと理解しました。
そして両親共にACであることにも気づきました。
(父親は他人の前で自慢話しかせず、家のことには全く無関心なのに誰でもいいから人から褒められたがる、母親はしっかりしているのですが、自分の意見を人に押し付け、そうしない人はおかしいといった感じに考えが凝り固まっています…。)
ACに気づくきっかけをくれた方は、こちらが意見を言っても反発をしないやさしい方だったのですが、何度も会ううちにだんだん疑問がわくようになりました。
人の感情があまり理解できていないのです。こういう言葉を言うのをやめて欲しい、と言ったときに、なぜ嫌なのか?という根本を理解しようとせずに、その言葉だけ言うのをやめる…といったかんじです。なので人が嫌なことが何なのかがわからない。
話をきいているとどうやら嫌われたくないから反発や自分の意見を言わない…ということだったらしいです。
そのころはここで別れたら結婚なんてできないかもしれない…とか、やさしい人なのに、突き放すなんて…みたいなとてもふわふわした考えがありました。苦しいのに偽善ぶっていました。結局自分が限界だったので疲れて別れました。
相手はおそらくアスペのような気質があったのではないかな、と今は思っています。寂しがりやで依存するようなところもあったので、人にしがみつきたいタイプのACだったのかもしれません。
記事にあったACはACとしか付き合えない(友達になれない)、というのは本当かもしれませんね。今は開放された感じがします。
そういった経験があったおかげで、よりいろいろなことを知ることができ、視界が開けました。
でも、いまだこういった記事が気になり、追いかけているということは、自分の中で消化できていない部分がたくさんあるのだとおもいます。
ACを乗り越えようとしている方がたくさんいるように、私も乗り越えていきたいと思います。
(ねこさん 30代 女性)