いつまでも職の決まらない中年求職者の言い分

そこそこ大きな企業で40代まで働いたけれど、会社の業績が悪くなってリストラ。
ハローワークに通い詰めるも、該当する職がなく半年経ってしまった。
キャリアカウンセラーに相談しても、ラチが空かない。
妻からは「早く就業してよ」と急かされるばかり。
もう、自分は価値がない人間なのだろうか?

と思い悩んでいる人がいるとどっかの記事に書いてあった。

その人は、自分の歩いてきた畑と同じ職種だけでなく、異業種の中小企業にも応募したけれど、どこもかしこも受からない。

契約社員や派遣はどうかと進められても決心が付かない。
-->とお悩みである。

 

でも、一つ忘れていないかい?
倒産したのでなければ、企業は残した人材もいるはず。
なぜ自分がリストラの対象になったのかを考えてみたことある?

言ってみれば、自分は元にいた会社に尽くしていたわけだ。
社内ルールだって、十分承知している。
だったら、忠誠心や社内知識とは違う理由で切られてる。

その理由は、たった一つ。
あなたが稼ぐお金が、あなたを雇うお金よりも低かったから。
稼ぐ力が圧倒的に低かったから会社は雇用中止という決断した。
稼ぐ力のある人は、金の打ち出の小槌。そうそう手放したりはしない。

稼ぐ力があるということは、ニーズに応える能力があるということ。
お金を払ってくれる人を満足させることができるということ。
お金を払ってくれる人のために、一生懸命頭を使い身体を使うことを厭わないということ。

それ、出来てた?
たぶん、あなたは自分が幸せになるためにだけ会社に勤めていた。
自分の利益になることをやり、自分が得することを優先順位に置いていた。
口を突いて出るのは、「自分がどうか」ばかり。

だから仲間がいない、自分を慕ってくれる顧客や社内パートナーがいない・・・だったのではないだろうか?

ただただ自分を追い求める人は、社内の風向きがちょっと変わると真っ先に捨てられる。
横との繋がり、縦との繋がりが薄いから。
その姿勢は社を去っても棄てきれず、家庭内やハローワークでも自分の味方がいない。
奥さんが旦那さんを急かしているのがその証。

周りが悪い、世界が悪いと他罰的に振る舞うほどに離れていく就職先と家族。
反省すべきは、人のために何も出来ない自分と会社に恩恵をもたらすことの出来なかった過去の業績でしょう。

こういう記事を見る度思う。
世の中は、あなたが幸せになるためにあるんじゃない。なんでこんな簡単なことに気がつかないんだ? と。

ぶーぶーぶーぶー文句を言い、周りを責め立てまくる人には誰しも近寄りたくない。
よーく自分を見て、自分の言った言葉を思い返して、尊大な所がないかを確認することから始めるのが、一番の近道のように思うけどなぁ。