幸せになるために要となる要素3つ

あなたはどんなときに幸せを感じ、どんな幸せを胸に刻んできましたか?

部活を頑張っていい成績を収めたとき、男の子に「美人だね」と言われたとき、行きたい会社に就職が決まったとき。十人いれば十通りの幸せがあります。でも自分の核となる幸せはこれからご紹介する3種類です。

過去の体験を振り返りながら、本当の幸せとはなにか?考えてみてください。

あなたを幸せにする3つの方法その1

まず最初に紹介するのは、「あなたをまるごと包み込む幸せ」です。

■映画監督の北野武さんが大杉漣さんの逝去を受けてこうおっしゃいました。
「漣さんと寺島だね。二人とも売れてないときから必ず出てくれたし、どんな役でもやってくれたからね。勝村君とか渡辺哲さんとか。やっぱり映画は役者さんが支えてくれるもの。(中略)相棒っていうか、片割れがいなくなるような寂しさがあるね」

北野監督の俳優陣を深く包み込む愛を感じます。言われた方もきっと喜んでいることでしょう。


■育休明け職場復帰したとき、1年とはいえブランクがあって、変わったこと分からないことがあって、ドキドキしていたら、職場の仲間たちが「おかえり。待ってたよ」と言ってくれました。

待っててくれる優しさに包み込まれる幸せ。不安もいっきに吹き飛びますね。


■彼がかしこまってこちらを向き「君は僕が出会った中で最高の人だ。結婚してください」と言いました。その言葉を聞いて、私は胸がいっぱいになりました。

「最高の人」と存在そのものを賞賛される喜びに包まれる幸せ。これから一緒にやっていこう、という気にさせられます。


そして極めつけがこれです。
■3歳になる我が子が駆け寄ってきて、「ママだいすきー」と抱きついてきた。親である私はうれしさのあまり悶絶!!

まるで分身に自分のすべてを受け止められたかのようです。言葉では表しがたいほどの幸せでいっぱいでしょう。



以上のように、あなたが誰かにまるごと包み込まれるとき、自然と幸せが舞い降りてきます。

あなたを幸せにする3つの方法その2

次に紹介するのは、「あなたをもっているもの(主に能力)が認められる幸せ」です。

■お笑い芸人のオードリー若林さんがなじみの定食屋に赴くと、店内にタモリさんがいて、「オマエどうしたの?」と話しかけてきました。驚きながら若林さんが「ここ、好きで…」と答えると、タモリさんは「お前分かってんな」と返してきたのだそうです。当時を振り返った若林さん、「それが、今まで先輩に言われた言葉で一番うれしい」と心の内を明かしました。

これは若林さんの味覚と食べ物を選ぶセンスをタモリさんが認めてくれたってことです。いろいろと自信のない若林さんはタモリさんに認められたことで少しは自分に前向きな印象を持てたのではないでしょうか。


■小学5年生のとき、声が気持ち悪いと男子に言われてから、人前で喋るのが怖くなりました。でも高校1年生の時、クラスの子にかわいい声と言われて、一瞬でトラウマが消えました。

これは悪いイメージだった自分の声がクラスメートに認められて、好きになったということですね。認められるだけで、嫌いは好きへと変われるんですね。


■会社で「ピアスがかわいい!」って言われて、お気に入りだったので一日嬉しかった。

この話の肝は、ピアスを褒められたことではなく、お気に入りのピアスを褒められた、即ちチョイスした私のセンスを認められたこと。センスって身体の一部みたいなもんですから、褒められると嬉しいです。


以上のように、あなたが持っているものが誰かに認められたとき、幸せの波がやってきます。

あなたを幸せにする3つの方法その3

最後に紹介するのは、「あなたの(気)苦労を拾われる幸せ」です。

■帝王切開で出産した私。手術後、夫やその両親は赤ちゃんのことばかり気にしてる中、お母さんだけは、「母体は大丈夫ですか」と先生に確かめていた。後日母にその話をすると、「幾つになっても娘が一番かわいいのよ。お腹切って大変だったね、お疲れ様」といってくれた。

ついつい命の誕生に目を奪わてしまいがちですが、裏で母親は相当な苦労をしています。その苦労をきちんと拾ってくれた実母。母のその優しさがこれからの育児のはずみとなることでしょう。


■マツコ・DXさんがフリーアナの加藤綾子さんに「加藤とか一番かわいそうなのよ。(食事の誘いを)断れないポジションにいることを利用して、みんなご飯誘ってくるわけじゃん?」「よくやったと思う、私。頑張ったよお前、本当に」と労いの言葉をかけていました。

フリーに転向した加藤さんの表にでない気苦労を拾った秀逸なフォロー、見事です。核心をついていたため、加藤さんはいつもの3倍くらい大きく頷いていました。


■義実家に子どもを連れて行ったときのこと、姑が「二人とも良い子に育ってるね。お利口さんやね」と声をかけてくれました。毎日落ち込んだり…これでいいのかなぁと子育てに自信のないときだったので本当に嬉しかったな。

誰でも初めてのことには自信を持てませんよね。これで正しいのか葛藤する中、その気苦労を察して、「ちゃんとできてるよ」と声をかけてもらえると心底ホッとしますね。すてきなお姑さんです。


■直属の上司に恵まれず深夜まで残業続きの部署を異動する日に、別の係の係長が「一人で今までよくがんばったね」と声をかけてくれた。自分を見てくれている人がいると気づいて救われました。

苦労だけ重なると気持ちがささくれますよね。そんなとき私の苦労を分かってくれる人がいると心が軽くなります。やっぱりどこかで私たちは報われたいと願っているのでしょうか。


その3に関しては探せばたっくさん出てくるでしょう。
あなたの抱える(気)苦労を誰かが拾ってくれるとき、心の針は幸せの方へぐぃーっと振れるのではないでしょうか。

人に尽くす人ほど真の幸せを知る必要がある

この3つのどれかに当てはまる状況に出くわしたとき、あなたは幸せを感じ、「私はここにいていいんだ!」という感覚をもてるんです。
けして、美人と言われたから、お金持ちの家に生まれたから幸せなのではありません。←ここ、重要



あなたが本当に幸せになるために、幸せ要素3つ「あなたをまるごと包み込む幸せ」「あなたをもっているもの(主に能力)が認められる幸せ」「あなたの気苦労を拾われる幸せ」どれを手に入れたいですか?

その選んだ幸せを自分で自分に与えてみてください。

あなたがあなたを幸せにする→あなたが誰かを幸せにする→誰かがあなたに幸せにしてくれた分を返そうとする、この流れを作ると最終的に本当に人から幸せをもらえる人になります。人に尽くしてばかりで軽んじられる人にこそ、人を本当に幸せにするとはどういうことかを掴んで欲しいです。

本当に人を幸せにする人は、尊敬されこそすれ、バカにされることなど絶対にないからです。