配偶者のSさんは、意志のない人だ。
私の言いなりで、自分から考えて動くことはない。
そればかりでなく、私を自己対象(自分の思い通りになる存在)として扱う。
他人の言うことを聞くのに、他人を思い通りの存在としてみるとはどういうことなのだろうか?
幼いとき親に十分かわいがられず、愛情が不足すると、成人しても愛情飢餓がぬぐえず、自分を愛情で満たすために相手を利用する。
利用の仕方は、【力でねじ伏せる方法】と【空想でねじ伏せる方法】の2通りがある。
力でねじ伏せるときは、言葉で命令したり、身体を拘束して自分の思い通りに相手を動かす。
オレ様系とかDVの類だ。
一方で空想でねじ伏せるときは、表面上なにも起きない。
ただ静かに時が流れる。
しかしいったんトラブルが起きると、空想上で都合良く解釈されるので、放置される。
事態が命の危機迫るときであっても、「ふーん」という感じだ。
Sさんは想像でねじ伏せるタイプ。
東日本大震災で、建物が倒壊する可能性があろうと、放射線で被曝の恐れがあろうと、私が深刻な病気で絶望的な状況であろうと、はたまた自分が危険物を放置して私をケガさせようとも、ずっと「ふーん」という感じであった。
なぜ無視するのか?と尋ねたところ、「[※空想上]は、事態が収束することになっている」のだそう。(※口語上はそんなつもりはなかったとか、思いつかなかったと表現される)
一般的な人が、「こりゃマズいわ、なんとかせな」と考えるところを、「なんとかなるさ」にする発想。私には理解し難いです。
つまり愛情で満たされていない人は、力で現実を都合良く処理するか、頭の中で都合良く処理するかを繰り返す。
巻き込まれる他人としては、息をつく間もない。
結婚というのは、身体が成熟して次世代の命を宿せるからするもんやないです。
自分で自分を愛情で満たし、余った愛情を他人のために惜しみなく使えるようになって初めて成り立つもんです。
結婚しても、何割かの人が家族不仲になり、何割かの人が離婚をします。
それは結婚するに相応しい精神の成熟がないからです。
不倫やとかギャンブル、暴力、金銭問題で不仲です、離婚しました や言うけど、根本は家族を幸せにしたいと思えるほど自分が愛情を持っているか?っちゅーことです。
本当に結婚できるほどの精神成熟度を持ち、そして結婚してからも成熟を加速していこうとできる人はわずかです。
だから世の中のほとんどの家族は、家庭内で争いをしているんですね。