「選ばれなかった」は女性独特の概念?!

雨宮まみさんの連載[ずっと独身でいるつもり?]の第38回に「選ばれなかった女」というフレーズが出てきます。
なかなかズシンときました。
そうです、女性は選ばれることに非常に敏感です。

選ばれないことが即ち、「女として終わっている」とか「女の価値がない」とイコールみたいに考えてしまうのです。

あらためて女性は受身で、取り囲む周囲によって幸不幸が決まる性なのだなーと思わされました。
これだけ女性が社会進出しても、「選ぶ」より「選ばれる」の方が意識としては優位なんです。

男性であっても選ばれることはそれなりに自信になります。
大学の選抜試験を突破すること、人気の会社の内定を得ること。
これらは当然選ぶ側がいるわけです。
しかし、男性も選ばれるとはいえ、そこには自分から競り勝ってやる~のような自発的意志が見られます。

女性が男性に比べて婚活に必死になり、結婚できないことにことさら悲壮感を抱くのは、「選ばれること」への強い憧れがあるからではないでしょうか?

黙っていても結婚できる時代はとぉの昔に過ぎました。
それでもやはり意識から抜けない「選ばれる」という受身。
この姿勢がなくなれば、もっと結婚も自由な雰囲気になるのではないかと思うのです。

実際フランスなどは、結婚しないまま子供を産む人が全出産数の5割を占めるのですから、結婚制度は国によっては、そう強く意識されない制度となりつつあるのでしょう。
いつになったら日本人女性は結婚という呪縛から解放されるのでしょうね。