自分の方ばかりに意識が向いているうちは

人々が口にする自分の悪い評価というのは「魅力がない」「モテない」「誘われない」などである。
この評価は、ある目線の方向から語られている。

そ・れ・は

「相手から見た自分」である。
周りからどのように思われるか、気にしすぎ。
まるで、母親から無条件に愛された子供の頃を再現するかのように、”相手に求められたい・愛されたい”と真剣に願っている。

ところが、自分と相手をひっくり返して、「可もなく不可もない相手に、魅力を感じ、好意を持ち、誘うだろうか?」と尋ねると「NO」という。
自分と相手をひっくり返すと冷静に判断できる。

自分が相手から感じる感覚は、そのまま他人が自分に感じる感覚でもある。
従って、貴方の他人からの評価は意外と標準ラインだったりする。
悪い評価ではない。

しかし、それでは納得せず求められる自分になりたーいと思うのならば、自分が寄っていきたくなる人を参考にすればよい。
好意を持つとは何をきっかけとするのか、その人といるとどういう気分になるのか、その人は普段どのような言葉セレクトをしているのか。

寄っていきたくなる人を観察し、自分の中に取り込もうとしたとき、今まで自分がいかに自分の方ばかりに意識を向け、他人を理解しようとしていなかったかがわかる。
人に求められる人というのは、相手に”私(相手)って素敵だなぁ”と感じさせるのがうまい。
結局のところ人は、自分に関心が向いてる。その関心を加速させるように、承認するように話を進められる人というのは、一緒にいて居心地がよいのである。

貴方が相手の分身として、その場にいることができたとき、相手は貴方に好意を向けることだろう。
だから自分の立場から主張する人より、相手の気持ちに添って聴く人が好かれるのである。