「婚活」で人々が本当に迷っているのは

「いい人がいない」
「縁がない」
そう言って、人々は結婚の決断を先送りにします。

あきらかに人々は「この人がいい」と決断出来ず、迷いの中にいる。

けれど本当に迷っているのは、お相手にではなく、自分の生き方に対してだと思います。

理想を追い求めて生き続けるか、どこかで現実を見て理想を諦めるか。

理想を追い求め、叶うのが最もよい終結であることは、言うまでもありません。
けれども、不完全な自分を理想の相手が選ぶ確率はほぼゼロ。そして年を重ねる毎に、そもそも理想の相手の数が減っていく。事態は厳しくなる一方。

結局のところ、自分の人生の舵取りを自分で出来るかどうかが、「婚活」の決め手ではないでしょうか。
結婚するだけが婚活じゃない。
真剣に「結婚すること」と向き合った結果、自分は理想を求める生き方を選択するのなら、脇目を振らずに理想の人を追いかけ、理想の人に求められる人間になれば良い。もちろん最後は一人で生きることも辞さない覚悟で。
いやいや、「結婚すること」が最も優先すべきと考えたら、今ある可能性の中からどれを選択するかを真剣に考えた方が良い。もちろん理想を実現するなんて甘っちょろい考えは捨てた上で。

今は未だ理想の人に出会ってないだけ。これから出逢うさ!という確率に掛けるというのは、天からぼた餅が降ってくるのを待っているのとなんら変わりない。
そして天は、受け身な人間にこそ、一番冷酷な結果を突きつけるのです。

私たちは、「何が正解か」なんてわからないまま、選択をすることを迫られます。
そのとき、きっちりと自分の意思で選択をしなければならない。
世の中を見渡すと、選択せずに流された人が一番不満の多い人生を歩んでいます。
何を選択するか、ではなく選択するかしないかの方がずっと人生には効いてきます。