【ない】で【ある】を表現するのは難しい

女性に「恋人はどんな人がいいですか?」と質問すると、比較的シンプルな回答が返ってくる。

→「ファッションセンスのいい人!」
→「友だちの多い人!」
→「頭の良い人!」

なにか一つ【ある】ものを選択する。

ところが
「結婚相手はどんな人がいいですか?」という質問に変えると
→「身長が自分より高くて、見た目はフツメン以上で、年収が○○円あって、学歴が△△以上で、同居の可能性がなくて、私を大事にしてくれる人」
と、まぁてんこもりな要望がくっついてくる。

確かに付き合うのはお楽しみに対して、結婚は生活なので、生活をしていくために必要な水準を挙げたらこーなっちゃったというのが本人の弁だろう。

でも、この女性が本当に求めているのは、ズバリ
「結婚を失敗しない相手」である。
【ない】を【ある】で表現するのは難しいので、必然的に多くの条件が課されることになる。

では、失敗しない人生というのはあるだろうか?
傍目から見ると成功している家庭でさえ、内部で小さな失敗を重ねており、都度対処しているからこそ大事に至ってないだけである。

結局の所、完璧なものはこの世に存在しないのだから、まぁまぁ大丈夫そうな要件を備え、ピンチの時には向き合える人というのが一番希望の【ない】を叶えるのではなかろうか。
ただし、その分自分も相手の【ない】を叶えるべく多くの要素を求められる訳だから、外野から見ると首の締め合いだな~という感じがしなくもない。

結婚に進むのは、首の締め合い。
なんだか大変そう。
【ある】に視点転換してみてはいかが?