病気にかかったとき、「一刻も早く治したい。いい先生に出会いたい」と思います。
ところがなにかと情報が開示されている外科や内科に比べて、心の病には病院情報がありません。
近所に通うのか? 大学病院に通うのか? 雑誌に載っていたところに通うのか?
悩ましいところです。
そこで自分がカウンセラージブシーだった経験を活かして、いいカウンセラーの見つけ方をお伝えしたいと思います。(←その話何度目や?という突っ込みはなしで。毎回ちょっとずつバーションアップしていますのでお許しを(^_^;) )
どのカウンセラーにかかればいい?
カウンセラーになるのに資格は要りません。なので、にわかカウンセラーも入り交じります。
もちろん病院に併設されているカウンセリングルームならば、臨床心理士の資格を持った人が治療に当たるでしょう。しかし専門家だからといって治せるとは限らないのです。治療実績が問われないので、治せなくても問題ないんです。
資格でも判断できないとなれば、一体何で判断すればいいのか?
これが患者さんを悩ます理由です。
私の経験から言えるのは、【一貫した信念を持って患者に向き合えるカウンセラーがいい】ということです。もちろんその信念は患者の利益とカウンセラーの利益を大きくするものでなくてはなりません。
ですから、見えてるものを見えてるまま受け取るのではなく、一つ上の段階から見る力を持つ力を必要とします。たとえ一時損をしようとも、全体から見てプラスになればよい、という大局観の持ち主ということになりますね。
治療を受ける前に下調べできるか?
見えてるものを見えてるまま受け取る病院は、HPやブログで【今の患者の感情】にフォーカスしています。即ち、患者の気持ちを推察した紹介文を載せています。
それに対して一つ上の段階から見ている病院は【今の患者がどうすべきか】にフォーカスしています。ですから患者の考えていることを推察した上での紹介文を載せています。
例えば、「病気になって不安でしょう。辛かったでしょう。でも心配ありません。当院のスタッフが全力でサポートしますのでご安心下さい。」としているのが気持ちの推察をした文で、
「あなたは一刻も早く治りたいと思っていますね。それなら○○な治療法があります。こういうデメリットがありますが、それを上回るこんなメリットがあります。」としているのが考えていることを推察した上での文。
感情はつかみ所がないので、治療方針はあいまい。それに比べて考えていること(ニーズ)ならしっかりと掴めるし、それに即した治療方針を立てられます。
治りたいなら迷うまでもなく後者です。絶対指標とまでは言えませんが、一つの目安として用いてみてください。
実際に受けてみて善し悪しはどう判断する?
実際に受けてみてカウンセラーを判断するにはまず自分に対して以下のことを確認してください。
- 押し黙ってしまっていないか
- 価値観を押しつけられて窮屈だと感じていないか
- 話せて気持ちはスッキリしたけどその先は? と思ってしまっていないか
この中のたった一つでも該当すれば、それはいいカウンセリングではありません。
次に下記3点を確認して下さい。
- 温かい気持ちになれたか
- (腹は立たないけど、言われたくない目をつぶってたことを当てられて)苦しい気持ちになったか
- 自分が変われると予感できるか、感じられるか
この中の一つでも該当すれば、いいカウンセリングです。
継続するか辞めるかの基準は?
今通っているところを続けるか、辞めるかは次のように考えるといいでしょう。
なんらかの回復を感じられるならば、そのカウンセラーは合っています。継続していけば、よい結果につながるでしょう。
反対にカウンセラーは回復しているといってるのに自分の中で変革が起こったと感じられないのなら、合っていません。さすがに1-2回では変化も感じられないでしょうが、5-6回受けても感じられないようなら要検討です。
心の硬い方だと変化は現れにくいですが、せめて5-6回に達する前に「温かい気持ち」くらいは感じてもいいでしょう。
それすらないというときは、面倒でも一から病院探しを勧めます。今なら電話やネットで対応しているところもあるので、居住地にしばられずにカウンセリングを受けられます。
かかっている病院に「辞めます」と伝えるのが怖いという人は予約を入れた上で、数日後にキャンセルをすればいいだけのこと。
カウンセラーも自らの力不足はよく分かっています。患者が見切りをつけたならば、それを粛々と受け止めるでしょう。
私のように病院を渡り歩かなくていいように、納得するカウンセラー選びをしてくださいね。