わかりあえるか・あえないか 続き

わかりあえるか・あえないか専門家に訊いてみた。
男性と女性は感じ方やとらえ方が異なるから、少なからずわかりあえない部分が
あるということだった。

性格の不一致で離婚したというのの一部がこういう事が原因なのかもしれない。
もう少し詳細に説明すると
男性の共感能力は女性に比べて低いとはいえ、生育過程においてなんらかの
抑制がかかり、共感できなかった場合は、話し合いを続けていけば、わかりあえる
部分が増える。しかし先天的に共感能力がない場合は、どんなに手をつくしても
変わらない。

ということは、アスペルガー障害と同じで、機能(共感能力)が、そもそもないなら
鍛えようがないってことか!

これは女性にとって痛い。
共感能力がない以外はパーフェクトな男性がいて、結婚したいなあと思った場合、
将来子育てや介護などで、精神的・肉体的に追い込まれても救いの手はさしの
べられません。さてどうしますか?と問われていることになるから。

多くの人と出会って分かることは、そうそう自分と波長の合う人はいないということ。
だから、目の前にいる「彼」が1点を除いてパーフェクトなんて、奇跡に近いのだ。
でも、その彼と結婚すると二人三脚で困難を乗り越えることは未来永劫ないって
いわれたら、そもそも結婚の意義がなくなってしまう・・・と考える女性は多いのでは
ないかと推測する。

女性は、精神的に助け合って支え合って生きていくことに充実感と連帯感を感じる
人が多いと思うから。

ふと、オランダを思い出した。オランダは同性同士の結婚が認められている。
同性同士だとお互いの考えていることはわかりやすいし、助けてほしいポイント
も似ている。子供をつくることさえこだわらなければ、むしろ同性同士で暮らす
方が幸せじゃないかと極端なことを考えてみた。
性的なものは、同性同士で満たされるか分からないが、精神的なものは、異性
と暮らすより、満たされる可能性が高いと思うなあ。

いづれにしても、我々は異性の思考を知らなさすぎる。だから結婚後、ケンカが
絶えなかったり、早期に離婚してしまうのだ。
米国ではプリマリタルカウンセリングという結婚前に互いを知るための手段が
用意されている。そういうカウンセリングを通して、互いの溝をなるだけ埋めて
やっていけそう!って結論が出てから結婚した方がいいと思う。

思っているよりも男性と女性の思考の溝は深い。