自分の人生を生きるには

「結婚しなさい」「子供はかわいいわよ」「勉強しなさい」

誰が聞いても「耳の痛い」話だ。
なぜ耳が痛くなるかというと、なんど言われても、当人はどうしようもないから。
ほっといて結婚できるならいい、ぼーっとしていても子供が生まれて勝手に育って
くれるならいい、授業を聞いているだけでテストの点が上がればいい。
でも、現実はそうならない。

本当は心の中で、自分だってそうしたいって思っている。

でも、なんらかの理由でそれができない。
心の叫び(理由)を無視して、行動できない。

まず、この手のことを自分に言われたときを想像すると、どよーんとした気持ちになる。
他者の価値観や一般の価値観を押しつけられている感じがするから。
蜘蛛の糸が全身に絡まって、自由をもぎ取られている感じ。

それも次の一言はもっと最悪。「あなたのためを思っていっているのよ」・・・。
人それぞれ幸せの価値基準は違う。だからあなたのためって、どうやって判断
したの?
あんたは透視人間か!
おそらく自分の価値==相手の価値と思いこんでいるのだ。
これが、自分と他者の区別がつかない人の蜘蛛の糸だ。
ほぉ~ら、こっちへきて、私の価値観に染まりなさ~い。(おー怖っ。)

自由を奪われると誰もが息苦しいよね。
だからどよーんとする。

心は相手が示してきた価値と全く異なるのに、頭が「でも私のために言ってくれている
のよね。はいはいと聞いておかなくちゃ」って言い聞かせるから、自分の中で矛盾が
起きて、行動できなくなる。
こうやって身動きがとれなくなって、何事にも無気力になり、生きながらにして
心は死んでしまう。

だが、そこでへこたれるな。
無気力になったときこそ、間違いを修正するチャンス!
本当の心の叫びを耳を澄ませて聞いてみよう。
何年も心の底に閉じこめて、日の目を見ることのできなかった大事な大事な自分の
心。

大切なのは自分の人生を自分で生きること。
だったら、自分がどうしたいのか頭さんにもちゃんと分かってもらおう。
心の声に気がつくのはたやすいことではない。
いままで、頭で統制してきたことを丁寧にはぎ取って、頭を真っ白にして、心で感じる。
このやり方については、私自身もまだ試行錯誤だけど、きっとできると信じている。

自分の人生を生きよう。